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犬の防衛本能から起こる問題行動。種類とそれぞれの改善策

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬の防衛本能から起こる問題行動。種類とそれぞれの改善策

一般的に、
犬の問題行動といわれているものは、
防衛本能が原因で起こると言っても
過言ではありません。

特に犬が不安や警戒心、恐怖を
感じた時に防衛本能が働いて問題行動
として表れてしまうのです。

もしかしたら、あなたが今悩んでいる
愛犬の問題行動もそうかも
しれないですね。

ただ、これらの行動は、人間にとっては
問題でも犬にとったら自己や飼い主を
守ろうとする防衛本能からくる行動。

本能は無くすことはできませんが、
このような問題行動は対象になる人間や
他の動物にとっては、大けがなどにも
繋がる可能性があるので、どうにかして
改善したいものです。

犬の防衛本能から起こる問題行動の
代表的なものに、威嚇行為(唸るなど)・
吠える(無駄吠え)・噛みつくがあります。

このような問題行動は、

▶不特定多数の人に反応している場合

▶特定の人に反応している場合

で改善策が違ってきます。

ここからは、
それぞれの改善策を解説していきます!

本能から起こる行動でも
改善策はあるの?

防衛本能による問題行動は、不安や
恐怖から来ているので、

その原因となっていることを取り除く
ことができれば、ほとんどの犬は
改善できます。

まず、威嚇、吠える、噛むといった
行動がどのような場面で起きるのかを
思い出してください。

問題行動の対象が人なのか場所なのか、
それとも特定の物に対してなのか、
人の場合は特定の人に対してなのか、

家族以外なら誰でもそうなのか、
などを知ることによって
予防や改善する方法が見えてきます。

もし特定の人、特定の物、に対して
反応している場合は、それがトラウマに
なっている可能性が非常に高いですね。

問題行動の一つである無駄吠えは、
狩猟犬・牧羊犬・護衛犬として人と共に
生活してきた犬種に出やすいと
いわれます。

また、犬の行動でちょっと特殊なものに、

嬉しいときじゃなくても尻尾を振る
ことがあるんですが、実はこれ、
犬の防衛本能による行動の場合も。

不安感や緊張感、警戒心があるときにも
尻尾を大きく振ることがあるんですね。

この行動、犬が嬉しい時にする
イメージがあるので、尻尾を振っている
犬に触り噛まれてしまう人も少なく
ありません。

その時は吠えていることが多いので、
吠えながら尻尾を振っているときは、
むやみやたらに他人の犬に触らない
ことをおすすめします。

特に、お子さんがいる場合は
注意しましょう。

判断をするときのポイントとしては、
口元や目つきです。

目つきが鋭かったり、牙をむき出しに
しているときは、嬉しくて尻尾を振って
いるのではなく、自己防衛が働いている
証拠なので、そこに注目してほしいです。

不特定多数の人に対して
問題行動がある

誰ってわけではないけれど、
通りかかった人などに向って唸ったり
吠えたりする場合は、

人に慣れていないため防衛本能による
警戒心が強く、このように反応している
ことが考えられます。

この場合、犬の訓練所などで
トレーニングをお願いすると、

いろいろな人や犬と会えるため、
社会性を学ぶことができ、改善には
そこまで時間がかからないでしょう。

一番いいのは、子犬のときから
いろいろな犬や人との触れ合いを
体験させることです。

幼い頃から触れ合いが当たり前になる
ことで、不安や警戒心が無くなるため、
問題行動も起こらずに済みます。

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特定の人に対して
問題行動がある

過去に、トラウマになるような
恐怖体験をした場合など、

その恐怖を植え付けた特定の人や
他の犬などの動物、物などに対して
防衛本能による威嚇・吠え・
噛みつき行為をみせます。

その対象は、手・足・水など自分に
恐怖を植え付けた全てに及び、
特に決まりはありません。

このように、恐怖からのトラウマが
原因で問題行動を起こしているケースの
改善策として、

犬にその反応している人物や物を
近づけないことが第一のポイントに
なります。

心の傷によるものなので、すぐに綺麗に
癒えるのは難しく、かなりの時間が
必要となるでしょう。

もしそれがあなた自身や身近な人の
場合は、愛犬との接し方から変える
必要があります。

次はその接し方になります。

①絶対怒鳴らない・手を出さない

怒鳴ったり手を出すと、ますます心は
恐怖や不安に支配され逆効果に。

ですので、もし威嚇されたり吠えたり
噛まれたりしても、そこはグッと
我慢して決して怒らないことです。

そのようにした人が悪いのであって、
犬は何も悪くありません。

②笑顔で接し続ける・よくほめる

ご飯やおやつをあげる際、それらを
見せながら笑顔と優しい声で話しかけて
あげましょう。

また、決まった位置でトイレをきちんと
している、きれいにご飯を食べたなど、
当たり前にしてることも全てほめる
ようにします。

そうすることで、少しずつですが
心の距離は近づいていきます。

大事なことなのでもう一度いいますが、
とても根気が必要で、1ヶ月で改善が
見られたら良い方だと思ってください。

トラウマが薄れるのは、人間でも
容易ではありませんよね?

何ヶ月単位、何年単位でかかることも
よくあり、最悪一生抱えることにも。

人間同様、絶対にすべての犬が改善する
わけではないことは覚悟して、
でもやってみるしかありません。

「一体この子はどんな思いがあって、
  こんな行動をしているの?」

と、愛犬のサインに目を向けて、
向き合ってみてください。

トラウマが原因で心の叫びを表して
いるのかもしれませんし。

愛犬といつまでも楽しく幸せに暮らせる
ように、自分たちの考えや気持ちを
ぶつけるのではなく、愛犬の気持ちに
関心を持ち考えてほしいと思います。


{あとがき}

わが家には、12才になる2ヶ月前に
旅立ってしまった ‘ほたる’ という
ワンコがいました。

そのほたるですが、一度だけ夫が手を
出してしまってから、おそらく防衛本能
からだと思いますが、その他の家族に
噛みつくようになり手が付けられなく
なってしまったのです。

それでも、前述したようなしつけ直しを
すぐしていたら事は大きくならなかった
かもしれません。

それなのに、直そうとするどころか、
このダメ飼い主の最後の手段は、
噛まれる機会を作らないことでした。

一例を言うと、首輪は付けっぱなし、
手を近づけないなどです。

案の定、困ったことが起こりました。

ほたるが寝たきりになった時、お世話を
満足にすることができなかったのです。

噛まない犬だったら、多分寿命は延びて
いたと思います。

ちゃんと撫でてあげることができたのは、
ほたるが旅立った後でした。

犬を飼う前は想像もしなかった、
悲惨な犬との生活でした。

むしろ飼う前は、噛む犬との悲惨な
飼い主さんの体験談を見て

「どうしたらこんな犬になるんだろう?
うちだったら飼ったとしても
絶対こんなにはならないよ」

と思っていたのに、まさかわが家が
こんなことになるなんて…。

噛む犬には絶対にしないでください。

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