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犬が暴力を受けトラウマに。接し方によっては改善できる?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬が暴力を受けトラウマに。接し方によっては改善できる?

トラウマを抱えた犬は
改善される?

暴力を受けトラウマになった犬は、
改善できるのでしょうか?

時間はかかりますが、接し方によっては
改善され飼い主に懐いてくれる犬も
沢山います。

日本以外に外国でもそのような犬の話は
よく聞きます。

中には、トラウマが消えず、警戒心が
強いまま一生を終える犬も。

うちで飼っていたワンコはそうでした。

人もそうですが、暴力を受けると物凄い
恐怖を心に植え付けられます。

トラウマになり、フラッシュバックで
記憶が蘇って辛くなるものです。

時間がかかっても焦らず、じっくりと
寄り添ってあげることがとても重要に
なります。


どうすれば喜んでくれるのか、
どうすれば穏やかに過ごせるように
なるのかを考えながら環境を整え接して
いくことで、

飼い主さんにだけでも心を許して
くれるようになるでしょう。

犬がトラウマを感じたときに出る症状や
行動には次のようなものがあります。

①全身痙攣・尻尾を体に巻いて
 小さくなる

②吠える・噛む

③脱糞、おもらしをしてしまう・
 パニックを起こして
 落ち着かなくなる

④尻尾や足を噛み続ける・尻尾を
 追い回しクルクルと回り続ける

もしこんな症状や行動がある場合は、
トラウマになった原因の対象や場所に
反応していることが考えられます。

これらの症状や行動が見られたときは、
次に紹介する対処法を行い、
犬の気持ちを落ち着かせてあげましょう。

ここからは詳しく解説していきます。

症状や行動別の接し方や
対処法

①全身痙攣・尻尾を体に巻いて
 小さくなる

このような症状や行動が見られたとき
することは、毛布やタオルケットで
くるんで抱いてあげることです。

トラウマを抱えた犬を引き取った
飼い主がしている行動について
調べてみると、

「毛布かタオルケットでくるんで
 抱いてあげるのが1番早く落ち着く」

「飼い主さんの匂いがついたシャツや、
 愛犬が寝るときに使っている布類で
 包んであげると落ち着く」

といった声がありました。

②吠える・噛む

攻撃的な行動を取る場合は、速やかに
その場所から離れるようにします。

怖さから攻撃してしまう状態になって
いて、悪気はないのですがそれによって
他者に被害が出てしまった場合、

傷害事件として訴えられてしまう
可能性があるので、リードを強く引き
そこから離れ、声を掛けながら優しく
撫でて落ち着かせましょう。

③脱糞、おもらしをしてしまう・
 パニックを起こして
 落ち着かなくなる

これらの症状は一時的なことが
多いのですが、繰り返すことも。

このケースには規則性があるはずなので、
どのような場所・時・状況でこのような
ことが現れるのかを知ることで回避
できるようになります。

最初は規則性などわからないと
思いますが、症状や行動が見られた
ときに慌てず周りを見て、分析を
するようにしましょう。

④尻尾や足を噛み続ける・尻尾を
 追い回しクルクルと回り続ける

うちのワンコにもこの行動が
ありましたが、人間でいう精神病に
近い状態になってしまっており、
この症状が1番深刻。

とても強い恐怖心や不安感から、
自分を落ち着かせるためにする行動
といわれます。

噛み続けるという行動は、ケガをする
可能性もあり、早めにやめさせなければ
なりません。

改善策の一つとして、適切な
ドッグトレーナーを見つけ、
必要な
トレーニングを
受けさせることを
おすすめします。

もし、このような症状や行動が
見られたときは、慌てて飼い主まで
パニックになってしまうのではなく、

場所を移動させたり優しく声を
掛けながら撫でてあげ様子を見ましょう。

止む気配がなければ、獣医師やお世話に
なっているドッグトレーナーなどに
相談するのもいいかもしれません。


実際の改善例がこれ!

【改善例 ①】
散歩中に車が来たので慌てて抱っこ
しようとしたら逃げ回ってしまい、
しばらく後で捕獲した時、
思いっきり
叩いてケージに投げ入れて
放置してしまった。

それから震えて怖がるように。

その姿に後悔して謝り、感情的に
ならないようにしたりご飯をあげる時や
おやつをあげる時も笑顔を見せて
話しかけたりした。


また、しつけがうまくできていない
自分の責任だと思ったので、
プロの方にしつけをお願いした。

今ではおびえることもなくなり、
楽しく散歩したり家で過ごしたり
している。

【改善例 ②】
トイレのしつけがうまくいかず、
最初はトイレのたびにあちこち歩き
回って外に出てフンをしたりするので、
イライラして何度もこれまでに
叩いてしまっていた。

妻には懐いているが、私にはやはり
叩いてしまうので怖がって吠えたり
隠れてしまう。

本当は叩きたくないのに、
自分が感情的になりやすいのが原因。

やめなけれなと思い、それからは
イライラしてしまったら
離れるようにし、
ご飯やおやつは
自分があげるようにした。

笑顔で

「ご飯いるか?」
「おやついるか?」

といってご飯やおやつを持ち、
犬の目の前に置いたお皿に入れていた。

とにかく撫でたり笑顔を見せたり、
自分がご飯やおやつをあげる機会を
増やしてみたら、少しずつ今は
慣れてきてくれている。

本当に悪いことをした、と思っている。


特に難しいのが、引き取る前に犬が既に
トラウマを抱えている場合など。

新しい飼い主がさらに暴言を吐いたり
叩いたりしてしまうと、トラウマが
増幅し改善するのにも
ますます時間が
掛かりより難しいことに。

しかし、そのトラウマの原因を理解し
接することで、良い関係は築けるかと。


努力と忍耐はかなり必要ですが、
「幸せになってほしい」
という思いを行動や態度で伝え続けて
ほしいです。

 

{あとがき}

以前、わが家には ‘ほたる’ という
ワンコがいました。

ほたるは、昔のしつけ方法しか知らない
夫の
一度の体罰で人の手が怖くなり
トラウマを抱えることに。

そして、触ろうとすると噛むように
なってしまったのです。

その時から、私たち飼い主家族も
ほたる自身も不幸な生活を強いられる
ことに。

リードの付け外しもできませんでしたが、
救いだったのは、夫が普通に触れたこと。

トラウマを抱える原因を作った
当事者にもかかわらず、です。

(ほたるがシニアになった頃は、
 
認知症になりかかっていたのでしょうか、
夫をも噛むことがありましたが)

ほたるが亡くなる直前は、噛むからと
いう理由で
ろくな介護もできず、
トラウマが消えないまま亡くなって
しまいました。

さらに、ほたるには前述したような
‘自分自身の前足を噛み続ける’
‘クルクルと自分の尻尾を追い回し続ける’
といった行動も見られました。

私たち飼い主の罪は、このような
ほたるの症状や行動を
知りながら、
しつけ直しなど
何の手立ても
講じなかったこと。

せめて、すぐに改善するための
アクションをとっていたら少しは違って
いただろうに。

本当に飼い主失格でした。

もしあなたの愛犬が、トラウマを抱え
異常な症状や
行動が表れたら、
できるだけ早く改善に向けて何かしらの
行動を
とってあげてほしいです!

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