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犬の居場所を変えるのは良くない?ベストな環境の整え方

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬の居場所を変えるのは良くない?ベストな環境の整え方

「犬の居場所を変えたい…。」

飼い主の引っ越しや模様替えの都合で、
どうしても犬の居場所を変えなければ
ならないことってありますよね。

あるいは、犬に介護が必要になった場合、
今までの環境ではお世話が
しにくかったり、犬の体に負担が
かかったりして居場所を変えた方が
いい場合もあります。

でも、軽い気持ちで変えてしまうと、
犬が今までできていたことが
できなくなったり、失敗したりする
ことがあります。

特にまだ若い犬なら、旺盛な好奇心が
災いして
事故を起こすこともあるので
注意が必要です。

では、愛犬の居場所を変える場合、
どんなことに気を付けて進めれば
いいのでしょうか。

今回の記事では、

・外飼いから室内飼いに変える
 メリット&デメリット
・室内飼いへ変える方法

に関して、いくつかのパターンに分けて、
それぞれベストな環境の整え方を
お伝えしています。

それでは、ここから解説していきます。

 

外飼いから室内飼いに変える
メリット&デメリット

室内飼いのメリットとしては、
次のようなことがあげられます。

①老犬の介護に適している

室内飼いの方が、歳をとって体が
不自由になった犬の排泄や
食事の
手伝いをするのに適しています。

地面に直接寝ることもないので、
室内の方が体を清潔に保ちやすいという
利点があるんです。

さらに、寒暖の差も少ないので、
体温調整が難しくなった体に負担を
かけずに済みます。

②飼い主とのスキンシップが
 増える

いつでもそばにいるので、
自然とスキンシップが増えます。

飼い主の声がいつも聞こえるので、
犬も安心して過ごすことができますね。

③体調の変化に気づきやすい

老犬や、病気をした後の犬は体調が
不安定ですが、
目の届きやすい室内では
ちょっとした変化や兆候にも
気づきやすく、受診の判断がしやすく
なります。

一方、デメリットとしては次のような
ことがあげられます。

①異物を食べてしまうリスク

犬は生ごみと食べ物を区別しません。

間違って腐ったものを食べてお腹を
壊してしまうことがあります。

また、たばこの拾い食いなどは、
命に関わるので注意が必要。

受動喫煙のリスクもあるので、できれば
愛犬がいる部屋では
たばこを吸わない
ように
したいものです。

その他、電気コードは感電の危険が
あるので注意しましょう。

②トイレシートへの排泄が
 むずかしい

今まで散歩でしか排泄していない犬が、
いきなり飼い主の望む室内の一角で
するのは難しいこと。

室内飼いにしても、数時間ごとに庭や
ベランダに
出してあげると、
外の決まったところで排泄するように
なることもあります。

③犬のストレスが溜まる

外飼いだった犬は、自然と風に当たり
色々な音を聞き
太陽の光を浴びています。

それが、密閉された室内に移ると、
自然を感じることができなくなる他、
干渉される機会が増えるので犬の性格に
よっては
それがストレスになることも。

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室内飼いへ変える方法

外飼いだったのに、飼い主の引っ越しや
犬の介護を理由に室内飼いにする場合、
少しずつ慣らしていくのが理想です。

室内にケージを置きクレートとトイレを
準備します。

はじめは、庭やベランダにもトイレを
作り、室内と外のトイレを
行き来できる
ようにするなど
配慮してあげましょう。

床がフローリングだと足が滑って
関節炎になりやすいので、
カーペットを
敷くなど
工夫する必要があります。

▶ケージの位置を変える方法

ケージの位置を変えるときは、季節も
ポイントになります。

犬を迎え入れた季節は良くても、
実際は夏は暑すぎる、冬は寒い場所
だったということも。

そんな時は、年に2回だけ毎年決まった
場所へケージを
移すのも悪くは
ありません。

また、夏場涼しいからと玄関を居場所に
しがちですが、
人の出入りが激しい場所
なので
やめた方が無難。

かといって、犬の居場所をコロコロ
変えるのは、犬が混乱しストレスが
溜まってしまうので避けたいことです

広さ的には、居場所=テリトリーなので、
あまりに広いテリトリーだと、守ったり
調べたりするのに忙しく、落ち着かなく
なってしまいます。

また、テレビのそばやドアの近くは、
絶えず物音がするので避け、
静かな場所に移しましょう。

リビングなら少し暗めの隅がおすすめ。

ケージの位置を変えた後、
もしも吠えて夜眠らないようなら、
慣れるまで新しいケージのそばで
添い寝してあげる、というのも一案です。

▶トイレの位置を変える方法

どうしてもトイレの位置を変える必要が
ある時は、一度に行わず少しずつ
移動するようにしましょう。

数十センチずつ移動し、数日様子を
見ます。

うまく排泄できたら必ずほめて
あげましょう。

覚えたようなら、もう何十センチか
動かすといった感じで
数週間がかりで
進めていきます。

また、トイレは新調せず、今まで使って
いたものを使いましょう。

もし、失敗しても決して叱らず、一から
トイレを教えなおすくらいの
気持ちを
持つことが大切です。

ここまでのポイントです。

・居場所を変えるのは 最小限に
 するのが好ましいが、
やむを得ない
 時はしつけ直しも覚悟して
少しずつ
 進めるのが鉄則

・室内には、犬にとって危険なものが
 意外と多く
思わぬ事故につながる
 こともあるので、
常にチェックして
 対策を万全にする必要がある


犬の居場所を変えることは、
犬に
ストレスを与え
動揺と混乱を招きがち。

今までと違った犬の様子があっても
決して叱らず、
安心できるように
たくさん話しかけ寄り添って
あげてください。


{あとがき}

わが家では以前、ほたるというワンコ
(雑種、♀)を
室内で飼っていました。

今さらながら思うのですが、ほたるの
居場所を変えるどころか、
そもそも
決まった居場所というものを
与えて
いなかったのです。

最初、ケージがあって、そこを居場所に
してあげようと
しつけをしていたんです。

でもその途中でアクシデントがあり、
そのしつけは失敗に終わることに。

そのアクシデントとは、ほたるが1才頃、
体罰されたことがきっかけで
噛む犬になってしまったことです。

それからです、夫(体罰をした張本人)
以外の
飼い主家族が、

自分に噛まれるのを怖がっていることを
察知したほたるが、
言うことを聞かなく
なり
しつけどころではなくなったのは。

そして、もう入ることがなくなった
ケージを片付けてしまいました。

それからですね、ほたるの居場所が
ドアやテレビの近くなどにコロコロ
変わったのは。

「うるさかったよね、
 落ち着かなかったよね。」

混乱しストレスもたまる一方だったと。

今さら反省しても遅い…。

ほたるが、たいして教えたわけでは
ないのに、
室内の電気コードや
観葉植物には
一切触らなかったことは
幸いでしたが。

また、そのアクシデント以降、室内での
トイレトレーニングも
できなくなり、
結局、散歩の時でしかトイレをしなく
なってしまいました。

本当にダメな飼い主です。

今さら反省しても遅いですが。

あなたは、噛む犬にしたなんていう失敗
しないでくださいね。

しつけどころでなくなってしまいますし、
私のように自責の念に駆れるだけの
重症のペットロス症候群に陥ってしまう
ことにもなりかねませんから。

もし、噛む犬にしてしまったら
本当に大変なことですが、直してあげて
ください。

そして、もう家族ではできないという
場合は、
プロを頼ることも視野に入れる
ことをおすすめします。

しつけ直しもできなかった私が言うのも
おかしな話ですが。

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