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犬を飼っている人の中には、
愛犬の噛み癖が強く
苦労されている方も少なくないのでは?
中には、家族の全員に対して見境なく
噛んでくるので
犬に近づくことすらできない、
ドッグトレーナーに預けていても
改善されないなど、
もうどうしたらいいかわからず
保健所しかないのかと途方に暮れている、
そんな不幸な状況の方も。
また、中には
どうにか改善できないものかと
試行錯誤をしながら愛犬と向き合って
いる人も少なくないでしょう。
しつけ直しの中でも、
特に根気がいると言われるのが
噛み癖を直すことです。
飼い主も犬も
いやしどころか不幸になって
しまっている状況を打破するための
対策として次のようなものがあります。
●噛む原因を探りそこから直す方法を
模索する
●周りの人やインターネットから
経験者の情報を得る
●しつけには口輪や
噛んでも良いおもちゃを活用する
●噛まれそうな時は低い声で唸る
●威嚇には冷静に手のひらを使って
犬を安心させる
ここから詳しく解説していきます!
犬が噛む原因から直す方法を模索する
①どういう時噛むのか注意深く探る
犬が人間を噛んでしまう場合、
必ず原因があるもの。
誰でも噛んでしまうのか、
ある特定の人を噛んでしまうのか。
他にも、
どんな時に人間を噛んでしまうのかなど
よく観察してみましょう。
普段から意識して愛犬との
コミュニケーションを密にしていると、
特性やどういう時に噛むのかが
おのずと見えてきて噛み癖の矯正に
役立つかもしれません。
②人と犬との相性もある
愛犬の噛み癖の原因が
飼い主側にあるとは限りません。
たとえば、訓練所などに預ける場合、
いくら有能なドッグトレーナー
だからといって、噛み癖の修正は
約束されたものではありません。
それは、
犬と人間の相性の問題が大きいからです。
トレーナーが優秀でも
犬との相性が悪ければ、
噛み癖だけではありませんが
しつけ直しの訓練自体難しいと
考えた方がいいかもしれないですね。
その代わり、
相性がばっちりなトレーナーなら
しつけ直しは成功したも同然かも
しれません。
ただ、愛犬の噛み癖を直すための
方法として、プロの訓練士に
預けることが最善の策だと思われるのも
無理な話ではありませんが、
それだけにとらわれず、
頭を柔軟にし視野を広げて対策を
練ることで、愛犬の噛み癖を
矯正するのに役立つかもしれません。
周りの人やネットから噛む犬の情報を得る
①周りの経験者などから聞く
自分や家族の周りで
犬を飼っている人を探して
質問をしてみると良いでしょう。
何事も経験者から聞くのが
有効ですからね。
周りの人間で、過去に犬の噛み癖で
困っていたが現在は改善させることが
できた人がいればしめたもの、
重要な情報です。
②インターネットから情報を得る
また、犬の噛み癖を改善させる方法を
見つけるための手段として、
今はインターネットという
頼もしいアイテムが。
これを駆使して、周りの人間の
情報だけではなく、顔も名前も知らない
人間からの有力な情報を容易に
手に入れることが可能になります。
PCやスマホとじっくりにらめっこをして、
これなら愛犬の噛み癖が直るかも、
という情報を入手して試してみましょう。
その場合、自分と犬の関係性や
犬の性格に合ったしつけ方法を
見つけることが大切です。
噛む犬のしつけには口輪やおもちゃを活用
①口輪を使う
どうしても動物病院に
連れて行かなければならない時などは、
可能なら口輪を使いましょう。
「それを着けるのが大変なんだよ!!」
という声が聞こえそうなので、
家族とかで着けることができる人が
いる場合に限られますが。
口輪に関して注意したいことは、
常に口輪をつけているのではなく、
病院に連れて行く時や
人間を噛んでしまった時に限り
口輪をつけるということ。
常に口輪をつけているということは、
犬にとっては
過度なストレスとなってしまいます。
かえって、犬が人間に対して
不快感や不信感を抱くようになり、
よけい噛むという行為に走ってしまう
可能性がありますから。
ですので、
不要な口輪の利用は避けるようにし、
必要な時にだけ口輪を
利用するようにしましょう。
【関連記事】
>>>動物病院で噛む犬を受診させる方法。わが家のケースは?
②噛んでも良いオモチャを活用する
人間を噛んで怪我をさせてしまうという
リスクを軽減させるためにも、
日頃のしつけの一環で、噛んでも良い
オモチャを使用することは効果的です。
噛んでいいものといけないものを
把握させるためにも、
オモチャで遊んでいる時には
なるべく自由に遊ばせてあげましょう。
遊んでいる時、間違ってでも人を
噛んでしまった場合には、
「痛い!」
など短く大きな声を出して
あとは無視する、ということを
繰り返し教えこんで、
人間を噛んではいけないのだと、
犬が理解できるように
工夫をしてあげることが大切です。
犬に噛まれそうな時は低い声で唸る
犬は、声のトーンで相手の気持ちを
察する生き物です。
例えば犬同士でコミュニケーションを
取っているとき相手を威嚇する場合には
「ウー」と唸って敵意を示します。
これは犬同士でなくても通用する方法で、
飼い主が噛まれそうになった時に
低い声で唸ると、
犬は、やってはいけないことだと
理解することができるのです。
唸る時のポイントは、
大きな声で、できるだけ低い声で
短く伝えるということ。
「ウー」という以外でも
「ダメ!」や「ノー!」
というものでもいいですよ。
シェパードなどの大型犬をイメージして
声を出すと、より効果的かもしれません。
犬の威嚇には手のひらを使って安心させる
この方法は、成功することが少ないかも
しれませんが、もし出来そうなら
やってみる価値はあります。
犬が、威嚇をするとか噛みそうな
体勢になっていると思ったときには、
犬の背中に手のひらを
優しく触れるようにしてみてください。
そうすることで、
犬は徐々に冷静さを取り戻し、
威嚇をする必要がないことに気付きます。
しつけって、単に主従関係や力の差を
見せつけるのではなく、
犬に安心感を与えることも
必要なケースもあるからなんですね。
今回は、犬が人間を流血をするほどに
噛んでしまい、飼い主と犬が共に不幸な
状況になってしまった時の改善策を
ご紹介しました。
犬にとっても大好きな飼い主が流血をし、
悲しい思いをすることは
本望ではないですし
どちらにとっても本当に不幸なことです。
愛犬との楽しい生活を確保するためにも、
普段からのコミュニケーションを
大切にし、犬の特性や性格を
理解しておくことが大切です。
とはいっても、
それができなくてこうなってしまい
後悔しているんですよね。
人間と同様に、
犬のしつけ直しを行うのに
遅いということはありません。
でもですよ、どうしても自分たちでは
直せない場合もあるわけですよ、
わが家のように。
そういう時は、訓練所やトレーナーなど
プロに頼むことも念頭に入れてみて
ください。
【関連記事】
>>>犬を警察犬訓練所に預けたい。酷い噛み癖は本当に直るの?
愛犬が保健所に行くという
最悪な手段は本当に避けたいもの。
時間がかかるかもしれませんが、
飼い主さんとワンちゃんが
不幸な状況から脱することを
願っています。
あとがき
以前わが家で飼っていて、
11才10か月で旅立ったほたる
(ポメ×豆?柴、♀)というワンコは、
1才頃に夫から受けた
一度だけの体罰がトラウマになり、
夫以外(なぜか張本人なのに)の家族を
流血するまで噛む凶暴犬に変貌。
それなのにこの飼い主は、
噛み犬を直すプロのトレーナーのCDを
購入したりしたものの、
いろいろとできない言い訳をして
実行もせず噛み癖を直すその他の
対策もしない、
本当にダメな飼い主でした。
ほたるが亡くなった後の、
自責の念にまみれたペットロスが
重症化したことも
うなずけるってもんです。
‘後悔先に立たず’
これを読んでくださっているあなたは、
どうかワンちゃんとの幸せな終生を
送ることができますように願っています。