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犬の感染症には人にうつるものも!その病名や症状と予防法

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

犬の感染症には人にうつるものも!その病名や症状と予防法

犬などの動物から人にうつる
病気のことを
人畜共通感染症’と言います。

感染症全般に言えることですが、
健康な人にはうつりにくく
体力のない人に
発症しやすいので、
小さなお子さんや
お年寄りのいるお家は
気を付けたほうがいいです。

また、身近なところに感染するリスクが
あるのも
この感染症の怖いところです。

日本では約50種類ほど
わかっているそうですよ。

海外ではその何倍もあるとか。

日本は環境がよいため、
国内で生まれた犬はわりと
安全なことが多いですが、

素性がわかりにくい輸入ペットは
十分注意したほうがいいです。

日本でわかっているもののうち
代表的なものとして、

・狂犬病

・回虫症

・エキノコックス症

・パスツレラ症

・Q熱

・レプトスピラ症

・その他、ブルセラ症や皮膚糸状菌症

などがあります。

この記事では、
犬の感染症のうち
人にうつる代表的な種類と
対策をお伝えしていきます。

犬を飼っている方にとって、
犬は大切な家族同然!という方も
多いと思います。

せっかく一緒に暮らしはじめたんだから、
ずっと元気でいてほしいですよね。

でも犬も生き物である以上、
具合が悪い時や、

病気にかかることだってあります。

その中には犬から私たち人間に
感染する病気もあるんです。

すでに犬を飼っている方や、
これから飼おうと思っている方は、
少し不安になってしまいますよね。

あるいは、自分は飼っていなくても、
お子さんと公園へ行ったときなど、
散歩しているよその犬と
ふれあったりすることが

あるかもしれません。

ここからは、
犬から人に感染する病気の種類や

対策について少し詳しく
ふれていこうと思います。


犬から人に感染する病気には
どんなものがあるのか

動物から人にうつる
「人畜共通感染症」ですが、


日本でわかっている
約50種類ほどの中でも

代表的な感染症の原因や
症状は次のようなものです。

・狂犬病

発病した犬に噛まれることでうつります。

発病すれば、ほぼ100%が死亡する
たいへん怖い病気です。

日本ではあまり見られませんが、
旅行先の外国で犬にかまれて感染し、
帰国後亡くなる方がいます。

・回虫症

犬の毛についた回虫卵が飛び散り、
人の口に入るなどしてうつります。

視力障害や肝臓が腫れる、
発熱などの症状が出ます。

・エキノコックス症

エキノコックスの卵が
人の口に入るなどしてうつります。

数年~数十年たってから
自覚症状が出るので、

気づきづらいのが特徴。

お腹の不快感や膨満感があり、
進行すると肝機能障害になります。

・パスツレラ症

噛まれたり引っかかれたりする
ことでうつります。

犬の約75%がこの菌を
持っているということなので、

意外と高い確率に驚きですね。

傷口が腫れたり、気管支炎や
肺炎になることもあります。

・Q熱

ウンチやおしっこ、羊水からうつります。

インフルエンザに似た症状や
肺炎の症状があり、

重症になると心内膜炎を伴うことも。

・レプトスピラ症

おしっこからうつります。

高い熱が出て、重症になると
黄疸、出血、
腎臓機能障害などを
発症します。

その他にブルセラ症、
皮膚糸状菌症なども。


身近なところにある
感染リスク

さて、いろいろな感染症が
あることがわかりましたが、

「犬を飼っていないから平気」

「飼ってるけど
 うちは予防接種してるから関係ない」

という方がいるかもしれませんね。

だけど意外に身近なところに
リスクがあったりします。

たとえば、

・犬を室内飼いしていて
 生活空間が人間とほぼ同じ

・最近犬を飼い始めた

・ドッグランを利用している

・友人宅や実家で犬を飼っている

・手を洗う習慣がない

・譲渡会などのイベントに参加している

・海外で生活している/する予定

・犬が大好きで、犬を見かけると
 すぐに触れ合いたくなる

・そもそも予防接種をうけていない

例えば、自分や家族が
犬を飼っていなくても、

同居することになった先のお姑さんが
犬を飼っているケースや

お子さんのいる家庭で、
いつも遊んでいる子どものお友だちが
犬を飼っているというケースは
よくあることですね。

あるいは、
自分の犬はきちんと飼っていたとしても、

散歩でよく合うあの犬が
どこから来たのか、

予防接種しているのか、
どんな飼われ方を
しているのかは、
残念ながらわかりません。

室内飼いが普通になってきて、

「うちは外に出さないから必要ない」

予防接種を受けさせていない
飼い主さんも
増えているとか。

そう考えると、
犬が好きな人嫌いな人、

飼っている人いない人にかかわらず、
最低限の知識と予防の対策は
必要なんだろうなあ、と思いますね。


どんな予防策がある?

・いっしょの布団で寝たり、
 口移しでエサをあげない。

・犬とふれあった後は、
 キレイに手をあらうようにする。

・犬のトイレやゲージ、ベッドなどは
 こまめにおそうじする。

・もちろん予防接種はきちんと
 受けさせる。

・不特定多数の犬と交流した後は、
 犬の体をキレイにして、
 体調の変化にも
気を配ってあげる。

・海外ではよく知らない犬に近寄らない。

・新しい犬を迎える時は、
 どこでどのように
 生まれた犬か確認する。

・普段から、
 犬には人にうつる感染症が
 あるんだということを理解して、
 症状や心当たりがあるときには
 早めに受診する。

このように、
犬から人へうつる感染症の感染経路は、
おもに口や噛まれた傷からで、
症状は発熱など軽傷のものから
最悪死んでしまうものまでさまざま。

犬(ペット)を飼っている
飼っていないに関わらず、

誰にでも感染のリスクが
あるということを

常に心掛けたいものです。

いくらかわいいペットでも、
やはり人と動物は別のいきもの。

適切な距離をキープして
暮らすことを心掛けたいですね。


{あとがき}

バカな飼い主のせいで‘噛む犬’になって
しまったわが家のほたるの場合、
かかりつけのクリニックに狂犬病の
予防接種を受けに行くことは、毎年至難の
業となりました。
  
私たち飼い主もほたるも、緊張で神経を
すり減らしたものです。

噛む犬にしてしまうと、病院に連れて
行くことも本当にしんどいです。

その結果、治る病気も治らなかったり、
寿命を縮めたり。

飼い主である私たちの自業自得ですが。

「愛犬を噛む犬にすることだけは
  絶対にしないでください!」
  
と、声を大にして言いたいです。

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