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犬のしつけでは毅然とした態度が効果的。具体的な方法は?

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

犬のしつけでは毅然とした態度が効果的。具体的な方法は?

犬のしつけでは、毅然とした態度が
効果的と聞きますが、
どういうことなのでしょうか。

犬にはしつけが必要と分かっていても、
毅然とした態度でしつけができているか
と聞かれると、自信がない人も
多いのではないでしょうか。

「叱っても、飼い犬に下に見られている
   ようで全く言うことを聞いてくれない」

「叱ると歯向かってくる」

など、うまく行かないことも
ありますよね。

犬への毅然とした態度には、
例えば次のようなものがあります。

①叱りきる
②食事は速やかに片付ける
③おやつは犬が落ち着いている
 状態の時だけ与える

今回は、具体的に犬のしつけにおける
毅然とした態度とはどんなもの
なのか、について解説していきます。

犬の問題行動に困っている人は
参考にしてみてください。

それでは、解説していきます。

犬に対する毅然とした態度と
きつく叱ることの違いは

ざっくり言って、‘毅然とした態度’ とは、
犬の行動に反応しない、
振り回されないということです。

かたや ‘きつく叱る’ は、
犬の反応に誘発され、ある意味飼い主も
興奮している状態。

これだと興奮が犬に伝わり、問題行動を
落ち着かせることはできません。

きっと余計に吠えたり、
暴れたりし続けるでしょう。

叱るを通り越して、
叩くなど体罰を加えれば、
もはやしつけの域を超えてしまいます。

毅然とした態度とは、力による制圧では
ないことをしっかり理解しましょう。

犬への毅然とした態度とは

多くの有名ドッグトレーナーが
すばらしいテクニックを持ち、
犬の問題行動を直しています。

その鮮やかさに惹かれ、真似すれば
魔法のように問題行動が直るような
気持ちになってしまいますよね。

しかし、有名ドッグトレーナーたちは、
小手先のテクニックを伝えたいわけでは
ないんです。

もちろん、それだけで問題行動が
直るはずもありませんし。

大切なことは方法よりも、
‘どんな人がどんな感情でしつけているか’
です。

穏やか且つ落ち着いた態度で、
ポジティブな感情に基づいたしつけを
することで、興奮している犬とは違う
土俵に立ちます。

ここがポイントですが、感情に任せて
叱りつけるなど、
犬と張り合ってはいけません。

犬は叱られている内容が分からない
だけでなく、
「構ってもらえた!」
「応援された!」
と勘違いする可能性もあります。

まずは飼い主が感情を落ち着かせ、
問題行動をやめさせるにはどうやって
意思を伝えたらいいのかを考えましょう。

深呼吸したり、目をつぶったりして
一度冷静になります。

これを心がけるだけで、
かなり毅然とした態度に近づけるはず!

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犬への毅然な態度の
具体的な例

①叱りきる

遊びの延長で噛みついてきた犬には、
「ダメ」
と伝え、その場を離れます。

ポイントは、徹底的に無視をすること。

じゃれついてきても引き離して
立ち去ります。

「飼い主は喜んでいない、反応しない」
ということを理解させるように
しましょう。

また、来客時に吠える犬には、
静かで落ち着いた状態になるまで
向かい合います。

まだ吠えているのに、
来客を待たせるのが悪いからと
中途半端にして来客に対応してしまって
いませんか。

とりあえずインターホンで対応して
待っていてもらい、犬が落ち着くまで
しっかりしつけましょう。

②食事は速やかに片付ける

食事を出して5分ほどたっても
食べない場合は、速やかに片付けます。

かわいそうな気がしますよね。

でも、長い目で見た時、犬と飼い主の
両方にとってのいい選択になるはず。

③おやつは犬が落ち着いている
 状態の時だけ与える

公共の場所でぐずる子どもを
なだめるため、
おやつやおもちゃを与える親がいます。

でも、犬は人間とは違う脳を持って
いるため、このやり方は通用しません。

犬におやつを与える時は、
落ち着いていて、飼い主が好ましいと
思える状態の時だけにします。

吠えている犬をなだめるつもりで
おやつを与えても、犬は

「要求が通った」
「ほめられた」

と勘違いしてしまうんです。

ミラーリング効果と
情動感染とは

もう一つ、飼い主が感情を落ち着かせ
なければならない理由があります。

心理学で使われる言葉に、
‘ミラーリング効果’ というものが
あるんですが、

これは何かというと、
‘好意を持つ相手のしぐさや表情を
自然とマネしてしまうこと’
を言います。

人間同士でも、仲のいい友達同士で、
気が付くと同じ格好で語り合って
いることがありますよね。

実は、犬と飼い主にも
ミラーリング効果は起こるんです。

飼い主が怒鳴っていれば犬も吠えたてる、
飼い主が体罰を使えば犬も噛んで応戦する
という図式になります。

また、心理学では ‘情動感染’ という
現象が知られています。

何かというと、
飼い主が興奮していれば犬も興奮し、
飼い主が落ち着いてしつけをすれば
犬も落ち着く、というような現象のこと。

今回の記事のポイントです。

・犬にとるべき毅然とした態度とは、
 怖がらせることではなく、
 ポジティブかつ落ち着いた揺るぎない
 態度のこと

・心理学でも、飼い主次第で犬の行動が
 良くも悪くもなることがわかっている

犬にとって毅然とした態度とは、
単に厳しく叱るのとは違うことが
分かっていただけたでしょうか。

ぜひ、犬にとって、好ましい状態の
お手本になれるよう
頑張ってみてください。


{あとがき}

わが家で、以前飼っていたほたるという
ワンコのしつけに関しては、
毅然とした態度とはほど遠いものでした。

叱るを通り越して体罰を加えて
しまったんですから。

遊びの延長で夫に噛みついてきた
ほたるに
「ダメ」
と伝えその場を離れ徹底的に無視をする。

これで済んだはず、
なにも体罰しなくたって…。

しつけの域を超えてしまっていたとしか
言いようがありません。

この日以来、ほたるは噛む犬へと
変貌してしまったのです。

毅然とした態度とは力による制圧では
ないことを、夫にはしっかり
理解させたい。

もう遅いけれど…。

そして、何としてでも
直してあげられなかった私自身への
怒りもいまだに消えていません。

飼い主次第で、
犬の行動が良くも悪くもなるんです。

うちに来たばかりに、ほたるには本当に
かわいそうなことをしてしまいました。

後悔先に立たずです。

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