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犬の訓練で体罰は有りか無しか。酷い噛み癖も叩かず直せる?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬の訓練で体罰は有りか無しか。酷い噛み癖も叩かず直せる?

犬の訓練で体罰は有り?
それとも無しなのでしょうか?

答えはほぼ無しです。

その理由ですが、だいたいの体罰は
それによって噛み癖が酷くなるからです。

そこで、犬を叩かない(体罰のない)
訓練をする際の準備段階として、
次のことをすると効果的です。

・まずは噛み癖が酷くなった原因を探る

・要求噛みか攻撃噛みか見極める

そして、‘要求噛み’ か ‘攻撃噛み’ かで
訓練の方法が違ってくるので、
この見極めが大切なポイントになります。

犬は元々噛む生き物なので、
体罰をするというような間違った
しつけをするとすぐに噛み癖へと
繋がることになりかねません。

酷くなってしまい

「手を付けられない…」

とお手上げ状態になる飼い主さんも
少なくないですよね。
(わが家も、ご多分に漏れずでした)

犬を訓練する時、体罰は有りなのか
無しなのかと疑問に思う方、
できれば叩かずに直したいと
思っている方必見です。

ここからは、
訓練所やトレーニング教室の基本的な
しつけ方法も併せて解説していきます。

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犬の訓練で体罰がだめな理由は?

体罰によって噛み癖が酷くなることが
わかっています。

何故酷くなるのか?

その理由は、犬が恐怖や自己防衛反応を
引き起こし、体罰を行った人に対して
トラウマを持つから。

犬が噛む理由には、
「構ってほしい」
「不満を解消してほしい」
などの要求噛み、

「触らないでほしい」
「怖いから近づかないでほしい」
などの防衛反応による攻撃噛みに
大きく分けられます。

要求噛みは比較的直しやすいのですが、
問題は攻撃噛みの方。

一筋縄では直りません。

わが家の話ですが、
今は亡き愛犬 ‘ほたる’ の場合は、
体罰がトラウマとなった
完全な攻撃噛みでした。

この件でほたると私たち飼い主は、
心も体も痛いほどの経験を
強いられることになったのです。

体罰はこの攻撃噛みを引き起こしたり
噛み癖を酷くさせてしまう原因に
なるので、絶対にしてはいけません。

百害有って一利無しですから。

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犬の体罰なし訓練への事前準備

ではどのようにして
酷い噛み癖を直せばよいのでしょうか?

まず、訓練を始める前に
してほしいことをお伝えしていきます。

①噛み癖が酷くなった原因を探る

噛み癖を直すには、
原因に沿った方法で直すのがベストです。

酷くなった原因や、
そもそもの噛み癖になった原因を
振り返ってみましょう。

うちのほたるの攻撃噛みは、
一度きりでしたが、しつけと称した
夫からの体罰が原因なのは明らかでした。

どんな方法でしつけしなおしても
ダメだったという方は、
特に家に来てからのしつけ方から
振り返ってみて、問題がなかったのかを
見直してみることをおすすめします。

②要求噛みか攻撃噛みか見極める

飼い犬が噛んでくる時はどのような
場面なのか、

噛む対象はおもちゃなのか一定の人
なのか、あるいは誰にでも噛むのか、
噛むときの表情なども観察しましょう。

噛み癖がついた原因を思い出せなくても、
これらを観察して状況を知ることに
よってある程度の原因がわかります。

要求噛みなのか攻撃噛みなのかを
知ることで訓練しやすくなります。

犬の訓練は原因ごとに体罰なしで!

ある程度原因に検討がついたら
次は訓練をします。

①要求噛みの場合

このケースでは、
要求にすぐ答えることをやめて、
決まった時間にごはんやおやつを
あげるようにしていると
徐々におさまってくるでしょう。

②攻撃噛みの場合

難しいのはこの攻撃噛みです。

トラウマが原因の場合は、
もちろん、トラウマになるようなことは
一切止めましょう。

そして、たくさんほめて、根気強く
優しく接し続けて、信頼関係を
修復することが大事です。

攻撃噛みの原因には、何らかの痛みが
あるため触ってほしくないという場合も
あります。

疑わしい場合は受診して、もしそうなら
治療してもらうと改善されることも
多いです。

ケガや病気以外の攻撃噛みは、
直るまでに飼い主も飼い犬も
かなりの根気と時間が必要。

最低でも1か月以上はかかると思って
おきましょう。

関連記事
>>犬が噛むたびに叩く。間違いならその理由と正しい方法は?

犬の訓練所で体罰は行われている?

自分たちではどうしても
手に負えない場合(わが家もそうでした)、
訓練所などプロに預ける、という方法が
あります。

①体罰にもさまざまな理由が

犬の訓練で体罰は有りなのか無しなのか、
前述しましたが答えは「無しです」と
言いたいところですが、

中には訓練所で体罰をする訓練士も
いるんですね。

ただ、昔から訓練士としてやってきて、
当時のやり方が染みついている、
または血の気が多く感情むき出しで
体罰する訓練士などは論外としても、

‘愛情からくる体罰’なら許せるという
意見も少なくないのです。

もっともこの場合の体罰は、愛情を
もって教育をするのですから、痛みを
伴うものであってはいけませんが。

ですが、前述の通り昔からある訓練所の
中には、しょうもない理由でいまだに
体罰をする所もあるんです。

また、例えば以前NHKの
ドキュメンタリー番組で、
中村信哉訓練士の訓練のようすが
取り上げられ、

その方法に対する賛否両論の声が
沸き上がりました。

「あまりにも酷すぎる!」
という意見がだいぶ多かったのですが…。

思うに、この中村訓練士のやり方を
「このような訓練所は当然避けるべき」

とは言い切れない悲惨な状況に
置かれる飼い主さんもいるという
現実もあるのは確かです。

②今の訓練所ではどんな方法が主流?

では現在、ほとんどの訓練所では
どのようなことを大切にして、
訓練が行われているのでしょうか?

訓練所やトレーニング教室では、
しつけをする場合大切にしている
共通点があります。

それは、‘メリハリ’です。

叱る・ほめるのメリハリをつけることで、
犬がわかりやすい方法で
良いこと悪いことを伝えているのです。

できていないときは、
ほめずにごほうびもあげない、
できたときは、思いっきりほめて
ごほうびをあげるといった具合に。

特に‘拾い食い’など、命に関ることにも
なりかねない行動に対しては、
厳しすぎるくらいの訓練も必要です。

犬は賢いので、理解しやすいやり方で
教えればきちんと従うようにも
なりますし、

このメリハリ方法でしつけを
していけば噛むことも徐々に
改善されていくでしょう。

また、訓練所やトレーニング教室では、
犬が指示に従いやすくなるように、

お座りなどの基本的なことを
きちんとできるようにしてから、
本格的な訓練をしているところが
多く見受けられますね。

かなり酷い噛み癖を持っている犬でも、
訓練所でこのような体罰が無い訓練を
行っていくと、1ヶ月くらいで
かなりの改善が見られます。

体罰がなくても十分直ることが
立証されているんです。

 

いかがでしたか。

「体罰をしなければ、言うことを
 聞かないのでは?」

と思っていた飼い主さん、
そんなことはありませんよ。

何が原因で噛み癖が酷くなったのかを
よく考えて、メリハリのあるしつけを
していきましょう!

わが家が失敗したように、
体罰をして、犬の心を傷つける
ことだけは絶対に避けたいものです。

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