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犬が布などを食べるのはどうして?対処法や気を付けたいこと

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

犬が布などを食べるのはどうして?対処法や気を付けたいこと
犬は好奇心旺盛な動物で、
なんでも口に入れてしまいます。散歩に出た時など、拾い食いが
気になりませんか?

飼い主さんは、家の床に食べられそうな
ものを落としておかないように
していることでしょう。
でも、ケージに敷いている布団の布や綿、
タオルをボロボロにされ、
何回も買い替えなければならないと
困りますよね。

気づかないうちに噛みちぎった毛布や
タオルを食べてしまっていて、
後からウンチに混ざった切れ端を見て、
青ざめたということはありませんか?

運よく排泄されればいいですが、のどや
腸に詰まれば 最悪緊急手術だって
有りえますし命にかかわることも。

犬が布などの異物を食べてしまう理由
として、主なものには
次のようなものがあります。

①ウールサッキング
②運動不足
③分離不安

ここからは、犬が布などの異物を
食べてしまう理由と対処法について
解説していきます。

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1.犬が布を食べるのはどういう理由から?

①ウールサッキング

特殊な哺乳行動のひとつです。

原因はよくわかっていませんが、遺伝や
早すぎる離乳、ストレス、食欲異常が
考えられます。

②運動不足

留守番が多い、散歩にあまり行けて
いない犬があてはまりますね。

運動できない欲求不満を、お気に入りの
布を噛みちぎることで発散させようと
しているんです。

③分離不安

犬の精神疾患で不安障害のひとつ。

過去に、長時間お留守番して空腹や
恐怖を味わってしまったり、入院した時、

「捨てられた」

と感じてしまったりすることが
きっかけになります。

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2.布などの異物を食べないようにするには?

まずは、ウールサッキングや
運動不足への対処法です。

①大きな音を出す

布を噛み始めたら、何か大きな音で
驚かせてやめさせる方法です。

ポイントは、飼い主が音を出している
ことがわからないようにすること。

②苦手なにおいや味をつける

犬は苦い味がキライです。

噛んだり飲み込んだりしてほしくない
ものに、ペット用品店などで売っている
苦いスプレーをしておくといいでしょう。

③ケージに敷いている布団やタオルの素材を変える

ペット用品店にはちぎれにくい素材の
ベッドなども販売されているので、
そういうものに変えてみるのも
いいかもしれませんね。

④寒さ対策を見直す

布のかわりに、湯たんぽや
ホットカーペット、ヒーターを
使うようにして、布製のベッドや毛布は
撤去するのもひとつの方法です。

⑤散歩や遊びの時間を増やす

ここからは大切なポイントになります。

いつものコースの散歩では、
運動量が足りないことも。

かと言って、毎日の散歩にあまり時間を
かけられない飼い主さんもいることも
確かです。

そこで、家族で分担して散歩の回数を
増やすなどの工夫が必要になってきます。

犬によっては、散歩以外のおでかけが
好きな場合もありますよね。

そういうわんちゃんは、
キャリーバックに入れて車でおでかけし

いつもとはちょっとちがう雰囲気の中
おいしいおやつを食べるのは、
人と同じで犬も楽しいはず。

新鮮な体験はストレスを忘れさせて
くれます。

また、「おでかけ」のことばで
キャリーバッグに入ることを覚えて
しまえば、一石二鳥ですね。

さらにいいのは、やはりドッグランに
連れて行ってあげることでしょう。

いつもつないでいるリードを外して、
完全にフリーの状態で走り回れることは、
犬にとって最高のストレス発散です。

満足感で満たされるでしょう。

⑥いろいろな交流をもつ

私たちも、好きな人に会うと
うれしくなり元気が出ます。

犬だって親しい人や犬に会えば、感情が
ほぐれてストレスが和らぐのは同様。

大好きな家族はもちろん犬友達、お店の
店員さんなど、どんどん会わせて
あげましょう。

⑦分離不安かも…必要なら健康診断へ

異物を食べてしまう他に、
・下痢や吐き気がある
・食欲がない
・トイレ以外でおしっこやウンチをする
・自分の足やしっぽを噛む

などの症状があるときは、
先にふれた“分離不安”が疑われるので
受診しましょう。

症状が重ければお薬を飲んだり、
行動療法が必要になります。

でも症状が軽ければ、
自宅でなんとか対処できることも。

分離不安は、一人でいるのが不安で
たまらなくなるために起こる障害です。

対処法は、先述のストレス発散系の
ものとは多少違ってきます。

飼い主さんが出かけるのが、ごく普通の
ことだとわかってもらうことが必要。

一緒に過ごす時間と別々に過ごす時間を
あえて作ることがポイントです。

飼い主さんは、出かけるときに

「行ってくるよ」

などと声をかけるのを控え、
犬の不安を刺激しないよう、そっと
出かけるようにしましよう。

留守番中、布をボロボロにされても、
飼い主が帰宅した時の、いわゆる
“うれしょん”にもオーバーに反応せず、
ふだん通りに過ごすことが大切です。

決して強く叱ることなどはしないように
しましょう。

なぜなら犬は、大好きな飼い主さんから
関心を示してもらえたと思い、
ますます布を噛んだり食べたりの行動が
増えてしまうかもしれないからです。

犬は、もともと飼い主に愛情を示す
かわいい動物ですが、依存が強く
なりすぎると、気持ちが自立して
いられなくなります。

そのため、犬にとっても飼い主に
とっても、ある程度自立した関わりが
大切なんです。

いかがでしたか?

・犬が布などの異物を食べてしまう
 理由はさまざま
・対処法は、ストレス発散系と、
 依存心の克服系に分かれる

このように今回は、布などの異物を
食べてしまうという飼い主さんの
お悩みについてふれてきました。

一見すると、
軽く捉えてしまいがちな困りごとですが、
原因は、意外と深いところにあることが
分かりますね。

犬と飼い主が、さらに仲良くなれる
きっかけになればと思います。


{あとがき}

11才と10か月で旅立ってしまったうちの
ほたるも、夫の使用済みの靴下を
食べるのが大好きでした。

最善の注意を払っていたつもりでしたが、
どこからか持ってきて熱心に食べて
いましたね。

こんなこと絶対に体に良いわけが
ありません。

でも、私と子供たちは、靴下を奪い取る
こともできなかった。

というのは、私たちダメ飼い主が
ほたるを凶暴な噛み犬にしてしまった
からです。

噛む犬には絶対にしてはいけません、
いいことなんて皆無ですから。

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