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犬の尿路結石の原因は?注意すべき症状や対処方法

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬の尿路結石の原因は?注意すべき6つの症状と対処法

あなたの愛犬にこのような症状は
見られませんか?

①ピンクや赤い色のおしっこが出る

②おしっこの回数が異常に多い

③逆におしっこの回数が極端に少ない

④おしっこをするとき痛がる

⑤下腹部を触られるのを嫌がる

⑥吐いて食欲もない

犬によくみられるこれらの症状は、
尿道や膀胱に関する疾患の総称
‘下部尿路疾患’の一種で、

尿路に結石ができる ‘尿路結石症’
というものです。

痛みを伴うことも多く、完治しないと
再発を繰り返す可能性が高いです。

愛犬にこのような症状が表れたら、
早急に受診し、最良の対処を
してあげたいものです。

ここから、犬が尿路結石になる原因や
注意すべき症状と対処方法について
解説していきます。

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犬の尿路結石症の症状とその原因

ここからは、
症状ごとの原因をお伝えしていきます。

①ピンクや赤い色のおしっこが出る

尿に血が混じっている状態でも
色が極薄い場合は
わからないことも。

犬の血尿は、♀の発情期出血(人間で言う
生理)以外は
病院に行くべきレベルですが、
血尿か何かわからない時も
とにかく病院へ。

犬の発情期出血以外の血尿の
原因としては、
年齢問わず尿路結石症に
よるものが
比較的多い傾向にあります。

尿路(尿の通り道)のどこかにできた
結石が、
排尿するとき尿路を
傷つけるため
血尿が出てしまうのです。

②おしっこの回数が異常に多い

こちらも膀胱炎によるものです。

結石ができたことにより、
膀胱が圧迫
されて狭くなるため、
一度に少量しか
排尿できないので
その分回数が増えて
しまうのです。

また、結石の異物感を残尿感と勘違いして
頻繁に排尿体勢を取るというケースも。

③逆におしっこの回数が極端に少ない

この場合は、結石ができやすくなる体質を
作る原因となります。

飲む水の量が少ないと、排尿の回数が
減少し
尿が濃くなり結石ができやすく
なるのです。

小型犬などにこの傾向が出やすいです。

④おしっこをするとき痛がる

結石が粘膜を傷つけたために炎症が
起きてしまい、
排尿時に痛がることが
あります。

排泄のたびに、悲痛な鳴き声を上げるほど
痛みが強い場合も。

⑤下腹部を触られるのを嫌がる

なでられたりすることが大好きな愛犬が、
(特に下腹部を)触られることを嫌がる
ようになるのは痛みがあるからです。

また、お腹に触れると硬いしこりの
ようなものがある場合は、
尿路に結石が
とどまり炎症を起こしているからです。

緊急を要するのですぐに病院へ!

⑥吐いて食欲もない

この症状は、尿路結石症が重症化した
状態です。


尿がまったく出なくなることも。

結石が尿道に詰まってしまっていて、
放っておくと尿毒症を引き起こし
命の危険さえも起こり得る症状で、比較的
♂の方に多くみられます。


その他、尿路結石症を発症する原因が

‘犬種’によることがあります。

遺伝的に尿路結石症に
なりやすい犬種があるのです。

シー・ズー、ミニチュア・シュナウザー、
パピヨン、パグなどがそうです。

犬が尿路結石症になったときの対処方法

おかしいと思ったらまず受診しましょう。

尿路結石症と診断されたら
対処法として、抗生物質の投与やPHを
コントロールする療法食などの
指導があります。

もし、尿路に結石が詰まっている場合は、
外科手術で結石を取り除く必要が
あります。


また、結石の種類には
‘シュウ酸カルシウム’ と、
‘ストラバイト尿石’ があり、次のように
それぞれ対処方法も違ってきます。

①シュウ酸カルシウムの場合

このケースでは、結石を食事療法では
溶かすことができないので、
外科手術により石を摘出します。

②ストラバイト尿石の場合

一方このケースでは、食事療法により
酸性度の高い尿を中性にすることで、
結石を溶かすことが可能です。

例外的に、炎症症状が強かったり症状が
長引く場合、またオスに多い尿道閉塞の
危険性がある場合は、食事療法ではなく
手術で摘出することもあります。

次から少し、食事療法に用いられる
療法食についてお話しします。

1)療法食は獣医師と相談して決める

食事療法は、ストラバイト尿石には
有効な対処法とされますが、療法食を
獣医師指定のフードにするか手作りに
するかは決して自己判断せず獣医師と
相談して決めるようにしましょう。

2)
犬が療法食を食べてくれない

この場合の対処法として、次のような
ことを試しにやってみましょう。

・メーカーを変えてみる
・今までのフードを少量混ぜてみる
・ふやかしたり温めてあげてみる
・フードボウルを変えてみる
・外で与えるなど食事の場所を
 変えてみる
・食事を与える人を変えてみる
・思いっきり遊ばせた後で与えてみる

3)療法食を食べてくれないとき
 やってはいけないこと

・複数の療法食を混ぜる

 せっかくの効果が弱まってしまいます。
 混ぜたい場合は、別メーカーで
 同系列のものにしましょう。
 トッピングもなるべく少量ならOK。

・今までと同じおやつを与える

 これも治療効果が弱まることが理由。
 どうしてもあげたいなら、食べている
 療法食と同じ成分のものにしましょう。

・無理やり食べさせる

 よけい食べなくなるので一旦ストップ
 して、獣医師へ相談してみましょう。

犬が尿路結石にならないための予防策

この病気は治ったと思っても
再発しやすいので、完治させたあとも
常に愛犬の様子をチェックすることが
大切です。

予防法として次のようなものがあります。

①食事(おやつ)に配慮

食事は前述の尿路結石に特定した
療法食を与えましょう。

金額的にお高いのが難点ですが、
療法食はずっと食べさせ続けなければ
ならないかというとそんなことはなく、

経過観察をしながら頑張って
続けていけば元の食事に戻すことも
十分可能なんです。
(ただ、わが家のように自己判断で
やめることは決しておすすめしません)

おやつに関しても医師に相談した上で
与えましょう。

②飲み水を十分与える

飲水量をある程度確保するには、
運動することも大切です。

いつでも新鮮なお水を十分飲ませて
あげましょう。

また、ドライフードを水でふやかしたり
ウェットフードを与えたりすることでも
飲水量は増えるのでお試しください。

特に冬場は飲水量が減少する傾向に
あるので気をつけましょう。

③ストレスをためさせない

ストレスが有ると運動をしなくなり、
食欲や飲む水の量も減ってしまいます。

④肥満にさせない

太っているとついつい運動量が激減、
結果結石ができやすい体に。

医師に相談しながら愛犬のダイエットを
始めてみましょう。

⑤おしっこをがまんさせない

尿が体内にとどまっている時間が長く
なると、
尿が濃縮され結石ができる
原因になってしまいます。

排尿するチャンスは、できるだけ
作ってあげましょう。

 

愛犬のちょっとした異変に気づいて
あげられるのはあなたしかいません。

尿路結石症などという恐ろしい病気に
かからないように、
日々のチェックに
精を出していきましょう!



{あとがき}

12才まで後2ヶ月という頃亡くなった
わが家のほたるも5才頃でしたが、

散歩中の
おしっこが異常に増えたので
受診した
ところ、尿路結石症との診断を
受けました。

その後は病院で薦められた処方食
(ロイヤルカナンのphコントロール)や
薬の処方で治りました。

と思ったのですが…

治った後
こともあろうに、自己判断で
処方食を止めて
普通のドッグフードに
戻してしまったのです。

その結果、ほたるは太ってしまい
ましたが
この飼い主は、

「噛まれるからシンドイ」

とかの理由で受診し
なかったのですが、
今思うと再発していたかもしれません。

本当にバカな飼い主です。

絶対噛む犬にしてはいけません。

大切な家族の一員の命を
縮めか違ってきます。

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