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犬が散歩中に、他の犬に吠えて
困った経験はありませんか。
よく目にする光景とはいえ、
他の犬を見るたび敵意丸出しで
吠えまくるようでは、相手の飼い主さん
にも申し訳ないですよね。
いくら犬が散歩好きでも、
そのうち散歩に連れ出すのがおっくうに
なってしまうかもしれません。
でも、理由もなく吠える犬は
いないんです。
何かしらの心理的な理由があり、
その表現方法として吠えているに
違いありません。
きっと次のような理由です。
①遊びたい
②怖い
③ストレス
④社会化不足
今回、これらの理由をしっかり
捉えたうえでお伝えすることは、
次のことです。
‘犬が散歩中他の犬に吠えなくなる方法’
と、逆に
‘他の犬への吠えが直らないやり方’
ここから解説していきます。
犬が散歩中に他の犬に
吠える理由
①遊びたい
他の犬と遊びたい気持ちで、
興奮して吠えてしまいます。
相手も同じなら
ますます吠え合ってしまいます。
ポジティブな感情ですが、
興奮しすぎることはお互いケガに
結び付く可能性もあるので、
コントロールしなければいけません。
②怖い
以前、散歩中に他の犬に吠えられた、
あるいは噛みつかれたことがあるなら、
恐怖心から吠えているかもしれませんね。
耳やしっぽを下げていたり、
体に力が入っている時は
怖がっているのだと理解しましょう。
③ストレス
飼い主が忙しく、
なかなか散歩できていないなどの
運動不足や、ふれあいが足りないことが
原因になることも。
犬にとって、これらはとてもストレスが
溜まる状況。
散歩中に限らず、吠えやすくなったり
メンタルが消耗しやすくなります。
また、道幅が狭いところで他の犬と
すれ違うことは、
精神的にとても追い込まれるので、
さらに吠えやすくなってしまいます。
④社会化不足
子犬の時、
犬同士のコミュニケーションの仕方を
十分学べなかった犬は、
さまざまな好奇心はあっても、
匂いを嗅ぐことやボディランゲージで
意思表示するということができず、
いきなり吠えてしまいがちに。
他の犬に吠えなくなる方法
飼い主がその場でできることは、
吠える直前にあります。
吠える前に必ず、視線が合う、唸る、
立ち止まり身構える、リードを引っ張る
などの前兆があります。
この段階でサッと飼い主が動くことが
大切。
また、吠えなくていい環境で
散歩させることも重要です。
①吠える前に方向転換する
犬同士が、視線を合わさないように
誘導をするか、吠えそうになったら
名前を呼んで方向転換してしまうのが
おすすめです。
難しいなら、吠える前におやつを使って
方向転換しても構いませんよ。
吠える行為は、繰り返すことで
エスカレートしていきます。
吠えてから止めさせるのではなく、
吠え始めないようにすることが
重要なんです。
②コマンドを与える
「オスワリ」などのコマンドを与え、
興奮を落ち着かせながら
相手の犬がいなくなるまで待たせます。
室内ではできても
散歩中はうまくできない犬もいます。
他の犬に会う、会わないに関係なく、
散歩中必ずコマンドのトレーニングを
するようにしましょう。
③散歩のコースや時間を変更する
どうしても直らない時は、
いつも吠えかかってしまう犬の
散歩コースや時間を避けることも有効。
ただし、相手かまわず吠えまくって
しまうのなら、やはりしつけが必要です。
また、道幅が広い散歩コースに
するとかですね。
どうしても狭い道で他の犬と
すれ違わなければならない時は、
小型犬なら抱き上げてしまうのも一案。
抱き上げたとき吠えないなら、
ほめておやつなどをあげながら
すれ違うのがいいですよ。
④直らないときはプロに相談
吠えるのが習慣化してしまうと、
飼い主のしつけだけではなかなか
直らないこともあります。
そういうときは、理由を探るためにも
プロのドッグトレーナーに
相談してみるのが近道です。
これをしたら
他の犬への吠えは直らない
①名前で叱る
どんな場面でも言えることですが、
名前で叱るのはタブーです。
名前を呼ぶのは、ほめるときと
指示を出すときにしましょう。
それに、大きな声で叱ると
飼い主の興奮が犬に伝わってしまい、
ますます吠えることも。
最悪、
「飼い主も一緒に吠えてくれている」
と勘違いされてしまうこともあるので
気をつけましょう。
②吠えている犬に無理強いをする
例えば、無理やりリードを引っ張って
その場を立ち去ろうとするのは、
気持ちはわかりますが良くありません。
力づくでリードを引っ張る行為は
犬をよけいに興奮させてしまうからです。
また、慣れさせようとして、
吠えている自分の犬を無理やり
相手の犬に近づけるなんていうのは、
言語道断です。
向こうの飼い主さんにも失礼ですし、
愛犬に不信感を持たれる原因に
なってしまいますよ。
③見て見ぬふり
相手に迷惑をかけているのには
違いありません。
見て見ぬふりなんていう無責任な態度は
やめましょう。
当然ながら、犬は悪いことを
していることに気づかないので、
一向に改善されません。
今回の記事のまとめになります。
・他の犬に吠えるのには理由がある
・しつけと環境作りで、
吠える経験を積ませないことが重要
散歩で、他の犬とフレンドリーに
関われる犬は幸せです。
犬にも相性があります。
やさしい犬と少しだけ触れ合えるように
なるだけでもいいので、
まずは、散歩中すれ違う犬に吠えずに
いられるようにしたいものですね。
{あとがき}
以前うちで飼っていて、
ダメ飼い主のせいで噛む凶暴犬と化して
しまったほたる(シバ×ポメ、♀)は、
この点だけは優秀でしたね。
他の犬とすれ違う時、自分より
大きかったり強そうな犬だったら
無関心を装って黙ってスーッとでしたし、
お友達になりたい犬の場合は、
吠えたりせず楽しそうに近寄っていった
ものです。
元々はフレンドリーな
気質だったんでしょうね。
それなのに…。
噛む犬には絶対にしないでくださいね。
後悔してもしきれません。