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愛犬を勝手に触られて困っている
という方は、少なくないのでは
ないでしょうか。
特に散歩中に多いケースですね。
今回は、愛犬を触らせたくない
飼い主さんがとる対策として、
▶犬を触ってくる人の心理
▶愛犬を触らせたくない飼い主さんの
心理
▶触られる犬の心理
と、それを踏まえた上での次の3つの
上手な断り方をご紹介します。
①「ごめんなさい、犬が人に慣れて
いなくて噛むことがあるので」
②「ごめんなさい、犬が臆病で
人を怖がってしまうので」
③「ごめんなさい、今けがをしている
(病気をしている)ので」
それでは、ここから解説していきます!
触ってくる人・飼い主・犬
それぞれの心理
▶犬を触ってくる人の心理
・ただかわいいと思っている
・子供に動物を触らせたい
・家にない刺激を外で感じさせて
あげたい
・(特に犬を飼っていない人は)
飼い主や犬が感じているストレスに
気づいていない
散歩中の犬に勝手に触ってしまう方の
多くは、犬を飼ったことがない人が
ほとんど。
ですので、飼い主さんの気持ちや
犬のことがわからないかもしれません。
触ってしまう方も悪気はないけど、
「別に触るくらいいいでしょう」
と思っていて、愛犬を触らせたくない
飼い主さんとは感覚のギャップが大きい
ことが問題なのかもしれませんね。
私の経験上、お年寄りの方に触ってくる
傾向が多くみられます。
昔は、人と人との距離が近かったために
生まれるジェネレーションギャップと
いえるかもしれませんね。
▶愛犬を触らせたくない
飼い主さんの心理
・何かの間違いで噛んでしまったら困る
・小さい子供だとなおさら責任重大
・自分の犬は臆病なので、触られたら
(特に嫌な部分だった場合は)
驚いてしまう
・せめて触る前に一言あっても
いいと思う
・同じマンションの住人や近所の
知り合いの人だと断りづらい
・乱暴な触り方をしたらどうしようと
不安になる
・持ち上げられたらと不安になる
飼い主さん側としては、自分の飼って
いる犬が普段噛まない犬でも動物である
ことには変わりがなく、
突発的に何か起きてしまった時に
責任を取れないので触らせたくないと
思っているケースが多いようですね。
突然犬に触ってくる人にも多いため、
一言でもあれば犬の触ってもいい箇所を
前もって言えるのに、という方も。
また、同じマンションの住人や近所の
知り合いの人となると断りづらく、
角が立たないようにするには、
どう言ったらいいかわからない方も
少なくないのではないでしょうか。
▶触られる犬の心理
・知らない人や気を許していない人に
触られたくない。
・怖がりで、人が苦手な内向的な犬は、
特に知らない人から触られると
ストレスを強く感じる。
ほとんどの犬が、気を許している人に
触られるのは大歓迎でも、
見ず知らずの人に突然触られるのは、
とてもストレスになるよう。
愛犬のためにも、しっかり断れるのが
望ましいですね。
ただ、犬を触ろうとする人は、単純に
かわいいからという場合が多く、
犬を触ることに対してプラスのイメージ
しか持ち合わせていないことが
ほとんどなのです。
ですので、犬を触ろうとしてくる人には
次のような伝え方をすると悪い印象を
与えることなく断ることができますよ。
①「ごめんなさい、犬が人に
慣れていなくて
噛むことがあるので」
‘犬が噛むかもしれない’ということを
伝え、
「触れさせてあげたいけれど
何かあると困るから」
という飼い主さんの気遣いが
伝わるように断りましょう。
この断り方の良いところは、
断った相手がご近所さんなどだった場合、
後日また会ったときには、既に
「この犬は触ってはいけないのだ」
とわかってくれているため、会うたびに
何度も断る必要がないという点ですね。
②「ごめんなさい、犬が臆病で
人を怖がってしまうので」
この断り方のポイントは、
「犬が怖がるのは、決してあなたの
せいではない、あなたに限らず
怖がってしまうのです」
と伝えられるということ。
これだと、悪い印象をつけることなく
断ることができますね。
ただ、この断り方は、犬が尻尾を振って
その人に近づいていってしまうと
使うことができませんので、
抱っこなどをして犬が近づいていかない
ようにすることをおすすめします。
③「ごめんなさい、
今けがをしている
(病気をしている)ので」
犬にけがや病気があるので、触らない
ようにという断り方です。
ただし、この断り方だと相手の人が
ご近所さんなどの場合、後日会ったとき
「まだ治らないの?」
と思われる可能性があるので、一時的な
断り方にした方が無難かもしれませんね。
こちらの断り方のポイントは、触ろうと
する人に負があるのではなく、
犬に原因があることを、不快感を与えない
適切な言葉で伝える、ということ。
何でもそうですが、 ‘言い方’ ですよね。
間違っても、飼い主さんの
「触らせたくない」
という気持ちを悟られてはいけません。
そうすれば、散歩などで頻繁に会う
ご近所さんとの付き合いも
円滑にいくのではないでしょうか。
逆に、どこかの公園などで一時的に
出会うような人であれば、けがや病気、
ノミの治療をしているなどの理由を
つけて断ることが賢明ですね。
愛犬を触らせたくない飼い主さんは、
ぜひ参考にしてみてくださいね!
{あとがき}
わが家には、たった一度の夫からの
体罰で、噛む犬へと変貌した
‘ほたる’というワンコがいました。
(飼い主バカですが)見た目が
可愛いからか、すれ違う人に
「触っていいですか?」
と言われる毎日の散歩。
でも噛む犬にしてしまったため
触らせたくない私の第一声は、
毎回毎回
「ごめんなさい、噛むので…」
でした。
ほたるが亡くなった後、この不甲斐ない
飼い主が自責の念に駆られ、重症の
ペットロスに陥ったのは言うまでも
ありません。
あなたは、ワンちゃんを噛む犬に絶対
しないでください。
もし噛む犬にしてしまったら、一刻も
早くしつけ直しのアクションを起こして
あげてください。
あなたには、わが家のようなケースに
なってほしくありませんから。