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犬のしつけを効果的に行う方法。うまくいくコツはある?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬のしつけを効果的に行う方法。うまくいくコツはある?

犬のしつけは、飼い主なら誰でも
効果的に行いたいですよね。

世の中には、様々なしつけに関する
情報があふれていて、
どれを選ぶか迷ってしまいます。

昔は、叩く、マズルと呼ばれる鼻先を
掴むなど、体罰を用いたしつけが
横行していました。

現在は、行動分析学の研究が進み、
獣医師やドッグトレーナーによって、
新しいしつけの方法が推奨されています。

そうはいっても、本を読む、ネットを
検索するなどしてしつけたとしても
うまく行かないこともあるでしょう。

犬にも気分や調子があるので、
できたと思っていたら急にできなくなる
ことだってあります。

また、犬を飼う時に不可欠な、
コマンドと呼ばれる指示がありますが、
その使い方や意味についても、
確認しておく必要があります。

次のようなコツを踏まえて
しつけると効果的ですよ。

・犬のしつけは信頼関係をベースに、
 ほめるタイミングは2秒以内に

・トイレは迎え入れた当日から
 しつけてOK。叱るのはNG

・コマンドのしつけは、一度に2~3分
 程度の短時間で少しずつ

ここから詳しく解説していきます。

しつけを始める場合の
効果的な時期は?

生後2~3か月から、またはそれ以降に
来たなら、犬を迎えたその日から
しつけを始めましょう。

特にトイレのしつけは大切です。

子犬はオシッコが一日20回前後、
ウンチも5回前後と回数が多く、
初日から少しずつ教えていかないと
大変なことになります。

ただし、そうはいってもまだ子犬。

焦らず、根気強い態度で臨みましょう。

しつけ全般での効果的な
しつけのコツ

①信頼関係をベースにする

以前は、問題行動を起こさないよう、
犬と主従関係や上下関係を作るしつけが
主流でした。

問題行動とは、散歩で飼い主より
前を歩く、リビングのソファで眠る、
マウンティング、食事中唸ったり
吠えたりする、などがこれに当たります。

しかし、最近はこれらの行動に対する
解釈が修正され、主従関係や
上下関係よりも、

信頼関係に基づいたしつけが
推奨されるようになっています。

体罰を用いた厳しいトレーニングは、
反抗心を生むなど弊害もあるという
ことなんですね。

一方、信頼関係に基づいたしつけは、
飼い主の言うことを聞きたいという
犬の意欲が育まれるので、

応用が利きやすいほか、犬にストレスが
かからないというメリットがあります。

②タイミングが大切

犬が飼い主の指示に従ったとして、
ほめるタイミングは2秒以内がベスト。

犬は、動き続けてしまうことが多いので、
指示に従った2秒後には、よそ見や
次の動作をしていることがほとんどです。

ですから、指示に従ってからおやつを
出しているとしたら、遅すぎるのです。

このような場合、犬は、何に対して
ほめられているかが分かりません。

下手をすると、よそ見に対しての
報酬と勘違いする可能性も。

ほめるしつけを行っていて、
犬がなかなか覚えてくれないなら、
ほめるタイミングが遅れているから
かもしれません。

効果的にトイレを
しつけるコツ

トイレで失敗しても、決して叱らないで
ください。

排泄自体を叱られたと勘違いして
隠れて排泄したり我慢したりするので、
トイレを覚えにくくなってしまいます。

最初、ケージの一面にトイレシートを
敷き詰めます。

犬がくるくる回る、床の匂いを
嗅ぎ始めるなどの行動が見られたら
排泄のタイミング。

ケージの中に入れて見守りましょう。

少しすると、トイレシートのどこかに
排泄するはずです。

すかさずほめてあげましょう。

だんだん、いつも決まったところに
排泄するようになってくるので、
トイレシートの枚数を減らしていきます。

最終的には、ケージの中の
いつも排泄する場所にトイレを置きます。

効果的にコマンドを
しつけるコツ

コマンドは、飼い主さんからの
大切な指示で、犬の安全を守るものです。

しつける時は、集中しやすいように
おもちゃは片づけておきましょう。

満腹や空腹の時は、集中力が
下がりますので、それ以外の時間を
選んで毎日少しずつ行うことがポイント。

また、犬の集中できる時間は短いので、
一度につき、2~3分程度で
切り上げるなどの工夫が必要です。

▶オスワリ

オスワリを覚えると、玄関からの
飛び出しを防ぐことができます。

また、リードを付ける時や
ブラッシングの時、スムーズです。

1)まず、片手でおやつを握り、
 犬の頭上に手を近づけます。

2)犬が手を見上げて、自然とお尻を
 床に着けたら、
 「オスワリ」
 と、すかさず指示を入れておやつを
 与えます。

 なかなか座る形にならなければ、
 軽くお尻を押してオスワリの体勢を
 取らせます。

 指示やおやつを与えるのは同じです。

▶フセ

フセは、オスワリの発展形で、マテを
する場合に役立ちます。

オスワリより楽な姿勢なので、
より長い時間、マテの状態を
キープさせることができます。

また、犬が興奮状態の時、
落ち着かせるためにも有効な体勢なので、
ぜひ覚えさせたいですね。

まず、オスワリの体勢で、おやつを見せ、
握った手をゆっくり床に下げます。

犬がつられてお腹全体が床に着いたら、
「フセ」と指示を出しおやつをあげます。

▶マテ

マテを教えると、ドッグカフェなどに
犬を同伴することもできますし、
どんな環境でも安全に過ごすことが
できます。

教え方は、オスワリかフセの状態で、
「マテ」
と指示を出し、
犬の顔の正面に手のひらを向けます。

はじめは数秒でもいいので、待てたら
「よし」
と言って、犬を自由にしおやつを
食べさせます。

それでは今回の記事のポイントです。

・犬のしつけは信頼関係をベースに、
 ほめるタイミングは2秒以内に

・トイレは迎え入れた当日から
 しつけてOK。

 叱るのはNG

・コマンドのしつけは、一度に
 2~3分程度の短時間で少しずつ

犬にも個性があって、おやつより
ほめ言葉の方がいい犬がいます。

あるいは、得意不得意があるかも
しれません。

しつけを効果的に行うためのコツは、
犬の個性を受け入れ無理をしない、
ということです。


{あとがき}

わが家で以前飼っていたほたるという
ワンコは、生後3か月頃やって来たの
ですが、

オスワリ・フセ・マテ・ゴロンなどは、
おやつを使って覚えさせました。

オスワリは、前の飼い主さんが
教えていたらしく、家に入るなり、
お水が欲しかったのか、私の足元で
ちょこんとオスワリをしたんですよ。
(目に浮かびます…)

おやつに目がないほたるは、
覚えるのが早かったですね。

ただ、トイレはなかなか覚えられず、
終いには散歩の時でしか
しなくなりましたが。

理由はたぶん、ほたるが1才のある日
受けた夫によるたった一度のスパルタの
しつけです。

それ以降、夫以外の家族を、
流血するほど噛むようになったほたるを、
普通にしつけることが
できなくなりました。

それなのに、根気よくしつけ直すことも
せず、かといって専門の訓練所などを
頼ることもしない私は、
まさに飼い主失格人間でした。

そして、噛む犬になったほたるは、
寝たきりになっても満足な介護を
受けることもなく、
11才10ヶ月で旅立ってしまいました。

言いたいことは一つだけ、
「噛む犬には絶対にしないで!」
ということだけです。

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