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犬のしつけがうまくいかない。もしかして間違っている?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

 

犬のしつけがうまくいかない。もしかして間違っている?

犬のしつけがうまくいかないと、
悩んでいる飼い主は多いものです。

特に初めて犬を飼う人は、
しつけが想像以上に大変で、
驚いているかもしれませんね。

散歩に行った先でお利口な犬を見ると、
自分の犬はどうしてできないのかと
落ち込んだり、
愛犬を疎ましくさえ感じることも。

あるいは、しつけがうまく行かないのは
自分が不甲斐ないからだ、と自分を
責めてノイローゼ気味になるなど、
予想外の状況に苦しんでいる人は
多いものです。

責任感の強い飼い主なら、
「何とかしなければ!」
と、持っている一般常識で打開策を
模索します。

けれど、その中には、
正解ではない犬のしつけも含まれていて、
飼い主はそれが正しいものだと、
間違って思い込んでいたりするんです。

そして、それがネックになって、
しつけがうまくいかないことも…。

例えば次のような思い込みですが。

①しつけ=叱るだと思っている
②有名なドッグトレーナーのしつけを
 真似すればうまく行く

ここから
‘うまくしつけるヒント’も併せて
解説していきます。

例えばこんな間違った
思い込みが

①しつけ=叱るだと思っている

街で見かける、しつけの行き届いた
犬とはどんな様子でしょうか。

いつ叱られるかビクビクしたり、
人前でオドオドする犬はいないように
感じます。

飼い主との散歩を楽しみ、
安心した表情と堂々とした雰囲気で、
どこか誇らしげにさえ見えませんか。

日常的に叱られてしつけられた犬は、
このようにはなりません。

犬のしつけは、‘ほめること’ と
‘無視すること’ が効果的と
言われています。

叱られることで犬は、
構ってもらったと勘違いすることも
あるため、しつけの効果がなく
なるので注意しましょう。

②有名なドッグトレーナーの
 しつけを真似すればうまく行く

ネットでは、多くの問題行動を修正して
きたカリスマドッグトレーナーが、
しつけのテクニックを本やDVD、
しつけ教室で紹介していますよね。

でも、トレーナーが最も大切に
しているのは、テクニックを駆使した
しつけを広めることではないはずです。

うまくしつけるヒント

①子育ての感覚を思い出す

わが子が2~3歳くらいまでの子育てを
思い出してください。

泣き叫びながら駄々をこねられたこと、
オムツを外すのにとても苦労したこと、
おもちゃが欲しくてお友達を叩いて
しまったこともあったかもしれません。

夜、なかなか寝付かない時は、
昼間のうちにたくさん外で遊ばせ
ましたよね。

イタズラが増えたり、弟や妹をいじめる
時は、お母さんやお父さんは何かを
察して遊ぶ時間を増やしたり、
ギューッと抱きしめしたりしたはず。

我が子が何を求めているのか、
どうすれば伝わるのか、一生懸命考えた
経験が犬のしつけのヒントになります。

②認知症介護の感覚を活かす

親の介護や仕事で、認知症の人と
関わったことがある人は分かるかも
しれません。

認知症が進行すると、やがて言葉を
使ったコミュニケーションは難しく
なります。

それでも、上手にトイレや着替えを
促せる人がいます。

不思議なことに、認知症本人との関係の
深さや、付き合いの長さはさほど
関係ないんですね。

介護のプロは、知り合って
まだ間もなくても言葉が通じなくても
信頼関係を作り、こちらが求める行動を
促すことができます。

信頼関係ができれば、認知症介護の
半分以上のことはうまく行くと言っても
過言ではありません。

もちろん基本的なテクニックは
必要ですが、大事なことは目の前の人を
良く観察して、感情や好みや体調を
推測して快適にしてあげることと

こちらの求めることを理解しやすい形に
して伝えることの2点に限ります。

③飼い主の気持ちに焦りや
 あきらめがないか振り返る

飼い主に焦りやあきらめの気持ちが
あるとき、
犬に対する関心は低くなるものです。

当然、よく見ていない相手の気持ちは
つかめるはずもなく、
しつけがうまくいかなくなることに。

また、一貫性をもって関わることが
難しくなってしまいます。

犬が言うことを聞かないと決めつける
前に、飼い主が、犬と正面から
向き合っているか振り返ってみましょう。

④専門家のアドバイスを求める

いつも同じことを考えていると、冷静に
物事が見ることができなくなることが
あります。

ある程度ルーティーンになっている
犬との生活に、改善点を見出すのが
難しくなっても仕方ありません。

そんな時は、飼い主も一緒に
しつけ教室に通うなど、
プロのアドバイスをもらうことが、
突破口になることもあるんです。

何気ないしぐさや支持のタイミングが、
実は不適切だったということは
よくあること。

あくまで、飼い主も一緒に教えてもらう、
というスタンスが大切です。

今回の記事のポイントです。

・しつけにおける間違った思い込みから
 脱却することが大切

・うまくしつけるヒントは、
 人生経験で培った感覚を活かすこと

・飼い主の気持ちのメンテナンスや、
 外部との風通しを良くすることも
 時には必要

犬のしつけがうまくいかない時、
コミュニケーションと関係性に
目を向けてみてください。

犬も人間も感情で行動します。

飼い主との関係に、ポジティブな感情が
たくさん伴うようになれば、犬は喜んで
飼い主の言うことを聞いてくれる
はずです。

持っている感受性をフル活用して、
犬との信頼関係を築いていきましょう。


{あとがき}

わが家に以前いた、ほたるというワンコ
(ポメ×シバの♀)を飼っていました。

3か月でうちにやってきたわけですが、
オスワリは、以前の飼い主さんが
教えたらしく、家に着いたらすぐ、
「お水ちょうだい」
とでも言うように、私の足元に
ちょこんとオスワリしたんです。

本当に可愛くておりこうさんで、
マテやフセもすぐできました。

ほたるが1才頃のある日、
夫とじゃれていたほたるがつい興奮して
夫の手を噛んでしまったのです。

結構強く嚙まれたらしく
血が出ていました。

昔のしつけ方しか知らない夫は

「これくらいしないとダメなんだ」

とほたるに体罰をしてしまったのです。

私や娘は
「もうやめて」
と叫んでいました。

今でもこの時のほたるのおびえて
キャンキャン鳴く姿は脳裏に焼き付いて
離れません。

この時からです、
ほたるが、(たぶんですが)夫を
リーダーと認め、夫以外の家族を
流血するほど本気で噛む犬へと
変貌したのは。

あんなに人が好きで愛嬌のあった
ほたるが…

超臆病故に人の手というものが
怖くて怖くて、
噛むしかなかったんだと思います。

それからはもう、しつけもトリミングも
何もかもがうまくいかなくなりました。

噛む兆候が表れた時点で、
ほたると正面から向き合って直すための
対策を講じなかったのは、本当に飼い主
失格としか言いようがありません。

涙が止まらなくなるようなペットロスを
経験することになったのも自業自得です。

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