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犬のしつけでやってはいけないことって?間違った時の対処法

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

犬のしつけでやってはいけないことって?間違った時の対処法

犬のしつけには、
さまざまな方法がありますよね。

でも、中にはやってはいけないと
されていることもあるので、
注意が必要です。

昔は、犬のゴハンは人の残り物を
与えるのが
普通でしたし、

ブラッシングや爪切りなど、
トリミングが必要といった感覚も
ありませんでした。

しつけにおいても、信頼関係を築く
なんていうことは
あまり考えられず、

中には殴る蹴るといった体罰で
犬をしつけていた飼い主もたくさん
いたんです。

今では考えられないですよね。

ここ数十年ですかね、しつけについても
犬を家族の一員と見なす感覚が浸透し、
体罰方式は不適切、との見方が
広がってきたのは。


ここからは、犬のしつけでやっては
いけないこと

①叩く、蹴るなどの暴力
②マズル(鼻先)を強くつかむ
③犬をひっくり返す
④時間が経ってから叱る
⑤名前を呼んで叱る
⑥吠えたら要求通りにする
⑦いきなり大きな声で怒鳴る
⑧ほめずに叱るだけ

の具体例と、間違えたしつけをして
しまった後の対処法を解説していきます。

 

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犬のしつけでやってはいけないこととは

犬を痛みや恐怖でコントロールする
しつけは、すべて間違っています。

心理学の研究では、
人の子どもが体罰でしつけられた場合、
表面的には行動が修正されても、
内面の前向きな改心には
結びつかないとされているんです。

むしろ、反抗心やトラウマなど、
副作用のリスクもあるので、
体罰によるしつけは、
近道のようでとんでもない
遠回りになりかねない方法です。

①叩く、蹴るなどの暴力

犬は言葉が通じませんが、そのことが
暴力の理由になってはなりません。

人間の子育てで、しつけと称した体罰が
問題になって
久しいですが、ペットが
家族の一員ならば
やはり暴力は
あり得ない選択肢ですね。

関連記事
>>犬の訓練で体罰は有りか無しか。酷い噛み癖も叩かず直せる?

②マズル(鼻先)を強くつかむ

マズルは犬の急所です。

大抵の犬は触られるのを嫌います。

今までは、マズルコントロールを
しつけ方法として行う場合、
悪いことをしたら手でマズルを
強くつかむのが良いとされてきました。

犬が
「キャン!」
悲鳴を上げるくらい強くつかむのが
コツとも言われました。

でも、本来のマズルコントロールは、
母犬が子犬をたしなめる時やさしく
マズルをくわえる、
もしくは歯を見せる
というもので、
体罰として行うのは
意味を取り違えています。

③犬をひっくり返す

犬がゴロンと横になってお腹を
見せるのは、服従や信頼の表現です。

だからと言って、逆説的に力ずくで
ひっくり返し
仰向けにしても、
服従心が育つどころかかえって逆効果に。

④時間が経ってから叱る

ワンちゃん自身は時間が経つと
いたずらしたことを忘れています。

そういう時叱っても、なぜ叱られたのか
わからないのでまったくしつけに
なりません。

もし後で叱らなければならないなら、
問題の場所を指さして「ダメ!」と
冷静に叱りましょう。

⑤名前を呼んで叱る

「○○(犬の名前)、ダメ!」と
ワンちゃんの名前を呼んで叱るのは
やめましょう。

「○○はいけないことをしたときの
ことば」と学習してしまうからです。

叱るときは名前を呼ばないように
しましょう。

⑥吠えたら要求通りにする

わんちゃんが何かを要求して吠えたとき
すぐそばに行って叶えてあげるのは
やめましょう。

「吠えたら飼い主さんが来てくれて
願いが叶う」と学習してしまうからです。

吠えている間は無視をして、静かに
なったらそばに行くといいです。

⑦いきなり大きな声で怒鳴る

ワンちゃんがダメなことをしているとき、
いきなり怒鳴るのは止めましょう。

暴力行為をされたケースと同じく、
恐怖から言うことを聞いているだけ
だからです。

その場だけ聞くかもしれませんが、
時間が経つとまた同じ事を
繰り返すことが多いです。

⑧ほめずに叱るだけ

人間でもそうですが、叱られるばかり
だとモチベーションも上がりませんよね。

ワンちゃんも同じなんです。

できたら十分すぎるくらいほめて
伸ばしましょう。

 

犬のトレーニングにも、流行りのような
ものがあって、

今は ‘犬より人間の方が強い’ とか
‘舐められないように犬の上に
立たなければ’ という考えは間違って
いるという解釈が浸透しています。

そうですよね、
犬のトレーニングの目的は、人と犬との
上下関係を教え込むのではなく、
仲良く一緒に暮らすことですから。

犬のしつけを間違ったときの対処法は?

そうはいっても、
すでに間違ったしつけをしてしまった
人も少なくないかもしれませんね。

やってはいけないと知っていたが、
家族の誰かが体罰方式でしつけてしまい
噛み癖や吠え癖が
身についてしまった
という
ことだってあると思います。

そんな時は、次のように今からでも
かかわり方を見直してほしいです。

①家族で話し合う

犬のしつけが間違っていたと、
謙虚に受け止めましょう。

もう遅いということはないので。

多少時間がかかるかもしれませんが、
もう一度、しつけ直すために
話し合いましょう。

これからは、
家族みんなでしつけを統一し、
飼い始めたころに思い描いた
素敵な犬との生活をやり直すのです。

②即効性を求めない

体罰は、ある意味即効性がありますが、
それが重なれば
いろいろと弊害が出てきます。

犬は生き物で、気持ちがありますよね。

犬の気持ちを無視していては
信頼は生まれません。

③内面的なことに目をむける

しつけをするというのは
テクニックではありません。

‘○○と言えばおとなしくなる’
‘○○すればいうことを聞く’

というマニュアル的なものではなく、
100匹の犬がいれば100通りの
しつけ方法があって当然。

犬の犬種や個性によっては、
同じ性格傾向でも強く出る犬と
あまり目立たない犬がいます。

赤ちゃんの頃の環境もそれぞれ違うので、
飼い主が犬に合った
しつけ方法を
探すことも必要。


また、表面的には言うことを聞いている
状態でも、内面が飼い主への恐怖心で

いっぱいなのか喜んで言うことを聞いて
いるのかでは、犬の幸福度は大きく
違ってくるようです。

飼い主が、犬と信頼関係で結ばれる
ことを望むのなら、
犬の幸せも大切にしてあげたいですね。


今回の記事のポイントです。


・痛みや恐怖でコントロールする
 しつけはやってはいけない


・いつからでもしつけ直しは可能だが、
 しつけに対する飼い主の学び直しが
 必要

しつけのベースは、
服従関係ではなく信頼関係です。

しっかりした信頼関係があってこそ、
さまざまなしつけのテクニックが
成り立ちます。

犬の行動学などを勉強し、
表情や行動の意味を見誤らないこと、
効率よく犬とコミュニケーションを
とる方法を知り、直していきましょう。


{あとがき}

わが家では以前、ほたるという
ワンコを
飼っていました。

でもある日しつけと称してやっては
いけないこと
してしまったのです。

昔のしつけ方しか知らない夫がした
体罰でした。

一度だけのこの行いで、ほたるは飼い主
家族を流血するほど噛む犬に
変貌したのです。

それなのに、
「忙しいから」とか

「夫がすぐ怒るので話し合いに
 
ならないから」
などと言い訳ばかりで、
直そうとも
しなかったのです。

自分たちで手に負えないならプロに頼む
という選択肢もあったのに、それさえも
金銭的に無理という理由から
実行しませんでした。

まさにダメ飼い主の極みです。

とうとうほたるが旅立つまで直すことが
できませんでした。

その後私は自責の念に駆られた酷い
ロスに陥ることに…。

‘後悔先に立たず’です。

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