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子犬の甘噛みはいつまで?その行動の理由と対処法も。

この記事を読むのに必要な時間は約 15 分です。

子犬の甘噛みはいつまで?すぐ直した方がいい場合のしつけ法

子犬の甘噛みはいつまで続くのか、と
困っている飼い主さんは多いです。

子犬は手放しで可愛いものですが
意外と乳歯が鋭く、痛いもの。

段々噛む力が強くなり

「このまま噛む犬になって
 しまうのでは…」

「他人やよその犬に大ケガをさせたら
 どうしよう…」

と不安になることはありませんか?

あるいは、子犬のすることと
見逃してきたけれど、
家の物をめちゃくちゃに壊されて、
我慢の限界がきているかもしれません。

甘噛みの理由は次のように分けられます。

[様子を見ていい場合]
①歯が痒い
②噛むことが楽しい
③動くものへの狩猟本能

[すぐに直した方がいい場合]
①手をおもちゃと思っている
②飼い主が喜んでいると思っている
③ストレス
④要求を通そうとしている

問題なのは、後者の方。

愛犬の甘噛みにお困りの飼い主さんに
向けて、子犬の噛みたい欲求を
満たしつつきちんとしつける方法を
習得しましょう。

ここから解説していきます。

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子犬の甘噛みはいつまで続くのか

犬の甘噛みは、生後3~4か月頃に始まり、
長いと1~2年も続くことも。

甘噛み自体は健全な発達に欠かせない
ものですが、
人や家具を噛むことが問題なんですよね。

中には早急に対応しなければならない
ケースもあります。

甘噛みをする理由を見極め
噛んでいいものを与える、

必要以上に本能を掻きたてないなど
工夫をしながら子犬の甘噛みと
つき合っていきましょう。

■子犬の甘噛みは自然に直るか?

ところで甘噛みは放っておいても
自然に直るのでしょうか?

例えば甘噛みする理由が健全な
発達過程によるものだからといって、
様子を見ているだけでいいの?という
ことなんですね。

結論からいいますと、
子犬の甘噛みは自然には直りません。

成長したら直ったように見えるのは、
だいたいの場合飼い主さんが子犬のうちに
ちゃんとしつけたからなんです。

子犬はあっという間に体が大きくなり
噛む力が強くなるので、子犬のうちに

噛んでもいいものダメなものを
理解させることが、甘噛みを直すための
基本のしつけです。

噛むオモチャなどをうまく使って
しつけていきましょう。

【関連記事】
>>犬に噛んではいけないものと良いものを教える時期と方法は?

甘噛みの中でも様子見でokの場合とその対処法

甘噛みをする理由の中で、様子を
見ていてもいいのは次のようなものです。

ですが、ただ様子を見ていればいいと
いうことではなく、人の手や噛んでは
いけないものを噛む場合は、代わりに
オモチャなどを与えて対処しましょう。

①歯が痒い

生後4~5か月目以降は
歯の生え変わりの時期なので痒がる
ことがあります。

口の中がムズムズし気になりますが、
子犬は自分の歯を手で触ることが
できないので、噛む刺激で不快を
紛らわせようとします。

全て生え変わるのは、生後7か月~1年
くらい。

それまでには痒みもおさまってくるので
焦らなくても大丈夫です。

歯がためのおもちゃを用意して、
思い切り噛ませてあげましょう。

②噛むことが楽しい

子犬の頃は、噛むことに犬としての
喜びを感じる時期。

子犬は好奇心の塊で目新しいものを
噛んで確かめたい気持ちでいっぱいです。

硬さや感触、味やにおいに触れ、
好きか嫌いか、安全か危険かなどの
情報を集めるのを楽しんでいます。

手が使えないので噛んで確かめようと
するのは当たり前のこと。

健全に成長している証拠でもありますね。

何かグッズを探して与えるとか、
壊されても仕方ないと割り切って
どうしても噛まれたくないものは
片づけてしまいましょう。

③動くものへの狩猟本能

犬の狩猟本能として、目の前を素早く
動くものやおもしろい動きをする物を
捕まえたい衝動にかられます。

犬種によっては、昔狩りや狩猟で
活躍した名残で人のかかとに
噛みつきやすいこともあるでしょう。

習性を全くなくすることは不可能。

かといって、このケースは放っておくと
強化してしまうことが少なくないのです。

なので、子犬のうちに、
噛まれたら「ノー」や「イケナイ」など
はっきりと意思表示をすることも
大切なしつけです。

飼い主側としても、
動作をゆっくりするよう心掛けるなど
対策するのもいいでしょう。

早急に直した方が良い甘噛みとその対処法

甘噛みの中には早急に直さなければいけないものも!

子犬に何か勘違いさせてしまったことや
本当に欲しいものの代償行為が、
甘噛みの理由になっていることも。

これは子犬が悪いわけではなく、
飼い主に問題があることがほとんどです。

いずれも、すぐに直した方がいいのは
飼い主の行動です。

①手をおもちゃと思っている

子犬が甘噛みする姿は、
超かわいらしくて、つい飼い主の手に
じゃれつかせて遊ばせたくなりますよね。

でも、これはよくありません。

子犬の頃から人の手で遊んでいると、
噛んでもいいおもちゃだと認識されて
しまうから。

・飼い主の方から遊びに誘う

 子犬の方から噛んで遊びに誘うなら、
 その前に飼い主から遊びに誘うのも
 一つの方法ですよ。

 犬の祖先と言われるオオカミの群れは、
 遊びはリーダーから誘うという
 ルールがあるんです。

 子犬の要求に応えてではなく、
 飼い主のタイミングで遊ぶことで
 自然と主従関係が身についてきます。

 どんなにかわいくても、
 じゃれつく時は人の手ではなく
 専用のおもちゃを使わせましょう。

・手でご飯をあげる

 手でごはんやおやつをあげることで、
 「人の手は遊ぶものではなく
 美味しいものをくれるもの」と
 認識させることが狙いです。

②飼い主が喜んでいると思っている

子犬と楽しく遊んでいると、
せっかくの雰囲気を壊したくないからと
多少噛まれても遊びをやめるのは

もったいないような気持ちに
なることもあるでしょう。

子犬の愛情表現ゆえの行動とも
とれますし。

でも、興奮するあまり飼い主さんを
うっかり噛んでしまうことがあります。

このようなとき(例え歯が当たっただけ
だとしても)は、中途半端に反応したり
騒いだりしてそのまま遊びを続けるのは
よくありません。

子犬は、飼い主も喜んでいると
勘違いしてしまうんです。

心を鬼にして表情をガラリと変え
「イケナイ」と叱りましょう。

飼い主がやめてほしいと思っていることを
しっかり伝えなければなりません。

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③ストレス

留守番が多いなど、飼い主に構って
もらえないことで子犬にストレスが
溜まっていることがあります。

行き場のないストレスを噛むことで
発散している場合、噛み方が強くなったり
執拗に噛んだりするので、
噛み方にも注意してみましょう。

ストレスが甘噛みの理由と思われるなら、
やはり運動や遊びの時間を増やす必要が
あります。

犬種によって、散歩の必要量は
まちまちですが、

散歩が終わると疲れて寝てしまう
くらいの時間をかけてあげるのが
理想です。

体を動かすことが大好きな子犬と、
遊ぶことを楽しめる飼い主で
ありたいものですよね。

④要求を通そうとしている

飼い主の気を惹きたい時やおやつが
ほしいなどの要求がある時、噛んで
それを叶えようとすることがあります。

この場合の対策は、無視を徹底すること。

かん高い声で騒いだり目を見て叱ると、

「かまってもらえた!」

と受け取られることがあります。

【参考サイト(東京都江戸川区ホームページ)】
>>子犬のあま噛み

甘噛みのしつけで気をつけること

子犬の甘噛みは、ひどくなりすぎない
ように、飼い主がしつけなければ
いけません。

その際、犬のしつけ全体に言えますが、
次のようなことに注意しましょう。

①痛みや恐怖を与えるしつけはNG!

痛みや恐怖を与えるしつけはNG

声を大にして言いたいのですが、

・叩く、殴る、蹴る
・マズルを強く掴んで叱る
 (適切なマズルコントロールは必要)
・くわえた手を口の奥まで突っ込む
・口周りなどの毛をキャンと鳴くほど
 強く引っ張る

など、
痛みや恐怖を与えるようなしつけは
絶対にやめましょう。

子犬に精神的なショックを与え、
トラウマという深刻な副作用を
引き起こすだけですから。

トラウマはしつけ全般に悪影響ですし、
飼い主との信頼関係にヒビが
入りかねません。

わが家が大失敗したケースはあとがき
ご覧ください!

動物病院を受診することも本当に
大変でした。(自業自得ですが)

【関連記事】
>>動物病院で噛む犬を受診させる方法。わが家のケースは?

 

飼い主によって身勝手なしつけを
された上に、さじを投げられた噛む犬が
毎年たくさん捨てられているんです。

②便利グッズは対象年齢や素材を確認する

人だけではなく、スリッパや家具など
物への甘噛みにも何かグッズを
与えてみましょう。

ネットや店頭でさまざま売られています。

噛みたい欲求を満たしてあげるためにも、
対象年齢や素材を確かめて、
子犬に合ったものを選びましょう。

例えば、
木製の家具を噛んで壊してしまうなら、
木のおもちゃを与えてみましょう。

ストレス発散や遊びたい気持ちを
満たすのが目的なら、中におやつが
入るタイプで集中して遊べるものや

ロープ型のおもちゃで引っ張り合いっこ
してあげるのがおすすめ。

思い切り噛んで遊ぶことで、
ほどよく体力を使いエネルギーを
持て余さずに済みます。

同時に飼い主とのコミュニケーションの
時間にもなるので、かまってほしい
気持ちも満たすことができますよ。

いくつか試してみて、
どれが気に入るか見てみましょう。

③おやつで気をそらさない

噛んでいるものから気を逸らそうと、
おやつで興味を引くのはタブー。

甘噛みをするとおやつがもらえる、と
間違った解釈をされてしまうからです。

④しつけ方法は家族全員統一する

1)「ノー」と伝える

遊んでいる時に噛んできたら、
家族全員が統一した言葉で

「ノー」や「イケナイ」

と言います。

低い声で、はっきり言うのがポイント。

2)タイムアウト

次に、速やかに遊びをやめ、
その場を立ち去りましょう。

この行動も家族全員統一します。

子犬は、
「噛んだら楽しい遊びが終わってしまう」
とか
「噛んだらみんなどこかへ行ってしまう」
と学びます。

3)遊びの再開

数分後、遊びを再開し噛まなくなったら
たくさんほめましょう。

再び噛んできたら遊びを中止します。

このように家族がしつけ方法を統一
することで、人の手は噛んでは
いけないということをとことん教えます。

【関連記事】
>>犬の育て方が夫婦で違う。いっそ自分ひとりで育てたら楽?

⑤留守中は部屋で自由に過ごさせない

部屋で自由にさせると、
子犬はかえって落ち着かず情緒不安定に
なることがあるんです。

子犬は不安な気持ちを落ち着かせようと
いろいろなものを噛んでしまうことに。

 

何にでも言えますが、度が過ぎるのは
よくありません。

本能や健全な成長ゆえの甘噛みですが、
いつまで続くのかという不安は、
甘噛みする理由を見極め、適切に対処
していくことで解消されるでしょう。

あとがき

わが家でも以前、ほたるというワンコを
飼っていました。

ほたる1才頃、じゃれつきが
エスカレートして夫が手を噛まれ流血

ほたる、昔のしつけ方しか知らない夫の
スパルタ式しつけ(要は体罰)を受ける
(この時が最初で最後でしたが)

夫以外の家族を本気で噛む犬に変貌。

という最悪のシナリオをたどることに…

「このまま噛む犬になって
      しまうのでは…」

という不安が現実になった出来事でした。

夫にはリーダーと認めたのか怖いからか、
相変わらず従順でとても懐いていました。

確かに、ほたるは活発で、じゃれ方も
半端なかったです。

だからといって

「あんなスパルタをしなくたって」

という、夫に対しての腹立たしさと、

噛む犬の兆候が表れた時、早い時点で
真剣に直す対策を取らなかった自分への
腹立たしさは、今も消えることは
ありません。

犬のしつけで、たとえ理由が何であれ
痛みや恐怖を与えるようなやり方は、
絶対にしてはいけません。

愛嬌があり可愛かったほたるの心に、
どれだけの傷を残し、
トラウマにさせてしまったか…。

それ以来、夫以外の私たちは、ほたるが
旅立ってからしか撫でてあげられない、
という苦難のペット生活を送ることに
なるのです。

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