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子犬は社会化期をペットショップで迎える。後でも身につく?

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

子犬は社会化期をペットショップで迎える。後でも身につく?

子犬の多くが社会化期を過ごすのは
ペットショップです。

飼い主が、自宅に子犬を迎え入れて
ワクチン接種を済ませる頃には、
社会化期は過ぎてしまうのです。

子犬にとって社会化が大切と
言われるようになって久しいですが、
後からでも身に付くのかと
心配になりますよね。

「社会化期を逃してしまった」

と思っている飼い主さんはいませんか?

大丈夫、次のような方法をとれば
後からでも身につきますよ!

①最初は抱っこで外出
②外出先で食べ物を与える
③様子次第では無理をしない
④いつまでも散歩を怖がるなら

この記事では、上記のことがうまく
いかない場合の解決策もお伝えして
いますのでぜひご参考に!

ここから解説していきます。

子犬の社会化期って?

生まれた子犬が親や兄弟と過ごし、
さまざまな経験をする時期を
社会化期といい、

生後4~12週間が社会化期に
適した時期とされているんです。

海外の先進国の中には、
生後8週未満の動物の売買や譲渡を
法律で禁止している国も。

なぜなら、社会化期に親や兄弟と過ごし、
色々な経験をすることが
とても大切だからです。

物事に適切に対処することを学んだ犬は、
落ち着いた成犬になりやすいといいます。

反対に、社会化が不十分な犬は、
成犬になってもストレスに弱く
問題行動を起こしやすくなることが
わかっているんです。

犬の社会化は期を逃したら
もう手遅れ?

ブリーダーまたはパピーミルのもとで
生まれた子犬たちは、生後2か月ほどで
ペットショップの店頭に並びます。

新しい飼い主さんのもとでワクチンを
受け、散歩ができるようになる頃には、
生後12週は過ぎてしまうのが現状。

つまり、一番社会化に適した時期を、
ペットショップの子犬は限られた環境で
過ごすことになるんですね。

それでは、期を逃してしまったら
もう手遅れなのでしょうか?

そんなことはありませんよ。

なぜなら、生後12週以降も、犬は日々
新しいことに出会い学んでいくからです。

ただ、大きくなるにつれて、好奇心より
怖さが勝つようになってきてしまうので、
工夫や時間が必要だということは
踏まえておきましょう。

次からは、
子犬が新しい飼い主さんのもとに
来てから、社会化を身につけさせる
方法をお伝えしますね。

子犬の社会化を後から
身につけさせる方法

①最初は抱っこで外出

無事にワクチン接種が済んだら、
少しずつ散歩してみましょう。

散歩といっても、
初めから道路を歩かせなくてもok。

抱っこでもいいので、
外の世界に触れさせることが目的。

嫌がらないなら、なるべくたくさんの
人に抱っこしてもらうのもいいですね。

②外出先で食べ物を与える

出かけるとき、おやつやフードを
持参するのもいいですね。

食べる行為は無防備なので、
本来は安心できる場所で食べたいはず。

外出先でも食べられたという
経験を積ませて、

「外の世界でも大丈夫だ」

と自信をつけさせることが大切なんです。

近所の知り合いとかに会ったら、
お願いして手からおやつをあげて
もらうのもいいかもしれませんね。

家族以外の人に慣れさせる練習です。

③様子次第では無理をしない

社会化期が終わると警戒心が
増してきます。

しっぽが下がっていたり震えている
ときは怖がっているサインなので、
無理に慣れさせようとしないことです。

ここで嫌なイメージを植え付けると、
修正が大変になってしまいます。

やさしく声がけして、おやつを
あげながら犬を落ち着かせましょう。

その上で、犬がどうしたがっているかを
判断し、状況によっては作戦変更する
などして無理しないようにしましょう。

④いつまでも散歩を怖がるなら

子犬が日に日に散歩を怖がるように
なってきたら、
早めにドッグトレーナーに相談を。

状況によっては、動物行動学に精通する
獣医行動診療科認定医がいる動物病院を
訪れてみた方がいい場合もあります。

犬に社会化がなかなか身に
つかないときは

散歩を怖がるほどではないにしろ、
社会化期を過ぎてしまった子犬は、
警戒心が増しうまくいかないことも
あるでしょう。

他の犬に苦手意識を持っていて
吠えてしまう、
車の音を怖がって歩きたがらないなど、

社会化不足の影響が現れた時は、
どうするのが良いのでしょうか。

①無理はしないが経験を
 奪わない

他の犬を見て吠えかかってしまうと、
飼い主としては困ってしまうもの。

仲良く遊んでほしいのは山々ですが、
犬同士を無理に近づけようとするのは
やめましょう。

社交的なよその犬と同じように
遊ばせるのではなく、相性がいい犬を
根気よく探し、

少しずつ犬同士のつき合い方を
覚えさせる感じが良いでしょう。

散歩の途中で他の犬を見つけると
固まってしまう時は、先回りして
抱き上げたり、方向転換して立ち去って
しまうのはNGです。

むしろリードを緩めて、犬が自分で
考えてどうするかに任せましょう。

犬の心を育てるには、

‘少し勇気がいるけど
  必要な経験を奪わない’

ことが大切です。

(いや~ホント、特にこのあたり
 子育てにも共通しているんですよね!)

②気長にしつける

車の音を怖がって歩きたがらないなど、
音に対して過剰に反応を示すのも
社会化不足の犬によく見られる特徴。

怖がるからといって
静かな場所ばかりで散歩していては、
いつまでたっても慣れていきません。

車の音を録音して、自宅で少しずつ
聞かせるのもいい方法です。

はじめは小さい音で、
慣れるまで毎日繰り返します。

何日か経って慣れてきたら、
徐々にボリュームを上げてみましょう。

時間がかかるかもしれませんが、
気長にしつけることが大切です。

いかがでしたか?

子犬の社会化をペットショップで
過ごしてしまっても、飼い主のしつけで
少しずつ社会化を進めていくことは
可能なんですね。

人も犬も、子どもの頃の環境は
重要ですが、人生はそれだけで決まる
ものではありません。
(と、自分にも言い聞かせる私)

諦めずにしつけをしていきたいものです。

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