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狂犬病を発症した人の症状は?応急処置と速やかな受診が重要

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

狂犬病を発症した人の症状は?応急処置と速やかな受診が重要

もし、狂犬病に人が感染したら
どんな症状が出るのでしょう。

「犬に噛まれて感染した場合、
 どのくらいの確率で助かるの?」

と不安に思っている人もいるはず。

犬と触れあった時、
舐められることもありますよね。

「だ液は大丈夫なの?」

と考えることはありませんか?

狂犬病清浄地域とされている日本ですが、
ワクチン接種率は50%という調査結果も。

海外から小動物が絶えず輸入されて
いることからも、狂犬病は過去の
感染症とは言いきれません。

犬を飼っている人に限らず、
誰もが無関係ではない“狂犬病”。

人が狂犬病を発症(感染しただけでは
無症状)すると、次のような
風邪のひき始めのような症状が
表れるといいます。

・発熱
・だるさ
・頭痛
・筋肉痛
・悪寒

そして、怖いのが、
ウイルスが脳に到達した発症後は、
ほぼ100%死亡してしまうということ。

狂犬病が人に感染し発症したら

どんな症状が出るのか、
助かる可能性があるのか、
万が一の時の対処法は?

ここから解説していきます。

人が狂犬病を発症した時の
症状と助かる可能性

意外かもしれませんが、
狂犬病ウイルスが筋肉などで増殖し、
発症するまでは無症状。

症状が出るまでに、1か月から3か月と
長い時間がかかるのが特徴です。

中には数年後に発症したケースも…。

ですが、数日後の発症もあるので、
直後から長期にわたって経過をみる
必要があるでしょう。

噛まれた部分が脳から遠ければ遠いほど、
発症までの時間は長くなる傾向が
あります。

症状としては以下の通りです。

①初期症状

発熱・だるさ・頭痛・筋肉痛・悪寒と
いった風邪のひき始めのような症状が
現れて、一週間くらい続きます。

②次に表れる特異な症状

ウイルスが脳に達し炎症が始まると、
興奮・意識障害・錯乱・幻覚・恐水症・
恐風症など、狂犬病の特徴が出始めます。

恐水症とは、水を飲みこむときに
のどがけいれんしてひどく苦しいため、
水に対して過剰に恐怖を感じる
症状のことです。

恐風症とは、風邪の音に過敏になり、
興奮しやすくなる症状です。

最終的には昏睡状態になり、
自分で息をすることができなくなり、
発症から約10日間で死亡します。

③助かる可能性

感染しただけで、発症前に適切な
応急処置と治療を受ければ95%以上は
助かりますが、

ウイルスが脳に到達した発症後は、
ほぼ100%死亡してしまうといいます。

さまざまな感染経路

①犬に噛まれてはいないけど…

犬に噛まれていないから
「関係ない」
とは言えません。

なぜなら、引っかかれた傷やだ液から
感染することもあるからです。

ウイルスは乾燥やアルコール消毒で
不活化しますが、
直接、口や目を舐められれば
感染する恐れが。

また狂犬病は、すべての哺乳類に
感染する可能性があるので、

犬だけでなく猫やキツネ、
ハムスター等に噛まれた人も無関係では
ありません。

感染経路となり得る具体的な場面を
あげてみます。

・愛犬といっしょの布団で寝る
・口移しでエサをあげる
・ドッグランや譲渡会など、
 知らない犬と触れ合うことがある
・手を洗う習慣がない
・海外に行くことがある
・以外の小動物に噛まれた

②発症していないが
 感染した犬に噛まれた

狂犬病は、発症するまで感染の有無は
分かりません。

ここが怖いところですが、
感染した犬は発症するまで無症状で
いつも通りに暮らしています。

そのような犬に噛まれれば、
当然感染してしまいます。

特に海外は野良犬も多く
予防接種の義務のない国もあるので、
どの犬が感染しているのかは
分かりません。

③予防接種をしていない
 愛犬に噛まれた

感染の危険性があります。

愛犬が接種していないということは、
他の犬や動物との接触で
愛犬はいつ感染してもおかしくない状況。

飼い主は、愛犬に噛まれることはおろか、
触れ合うだけで感染の危機にあります。

自分や愛犬が感染しているかどうかを
確かめたいところですが、
潜伏期間の段階で判断できる検査方法が
今のところありません。

予防接種がいかに大切かがお分かりかと
思います。

噛まれた時の応急処置方法と
感染した場合の予後

WHOによれば、
すぐに石鹸で傷口を徹底して洗い消毒後、
暴露後ワクチン接種プログラムを
完了することで、95%以上発症が
防げられるとされています。

初期症状が出てからでは、もう発症して
しまっており手遅れといいます。

受診先は、海外なら外科に行けば
間違いないですし、
国内であれば、傷の程度によって
皮膚科または外科に行けばいいでしょう。

いずれにしても、
噛んだ動物に感染の恐れがある限り、
無症状でもすぐに応急処置をし、
当日のうちに治療を始めることが必須。

アジアやアフリカなど、狂犬病の
感染リスクが高い国へ行くときは、

必ず予防接種を受けてからにし、
現地では不用意に動物に近づかない
ことが重要です。

今回の記事のまとめです。

・人が狂犬病を発症したときの症状は、
 風邪のようなものから始まり、
 精神症状、昏睡症状を経て
 ほぼ100%死亡する

・ウイルス自体の感染力は強くないので、
 基本的な感染予防の対策と発症前の
 治療開始が有効

・愛犬からの感染を防ぐには、
 ワクチンの予防接種が必須

誰でも感染する可能性がある狂犬病。

適切な知識を持つことで、
自分の命を守るしかありません。

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