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老犬が歩けるようになった!こんな素敵なことが起こったわけ

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

老犬が歩けるようになった!こんな素敵なことが起こったわけ

子犬の頃から、長年連れ添った愛犬も、
いつか老犬になります。

ついこの前までは一緒に散歩して
いたのに、少し前から行きたがらなく
なって、

みるみる歩けなくなってしまった、
なんてことありませんか?

家の中でも、トイレに行く以外は
ずっとソファやベッドで寝ている
ワンちゃんもいると思います。

飼い主さんは、

「このまま寝たきりになったら
 どうしよう」

と、いたたまれない気持ちになるかと
思います。

残念ながら、動物は人間より早く
いつかは老いてしまいます。

でも、亡くなる直前まで自分の足で歩き、
好きなところに行けて好きなことが
できるのが犬の幸せなのでは
ないでしょうか。

犬は、歩けなくなる前兆として
さまざまなサインを出します。

「もう一度歩けるようになったら
 いいのに」

と願う飼い主さん、次のようなことを
してあげたら歩けるようになるかも
しれませんよ!

①リハビリをしてあげる
②環境(床)の見直し
③トイレのケア
④鍼灸を施す
⑤「歩きたい!」と思わせる

ここから解説していきます。

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老犬が歩けなくなるとどうなる?

犬の老化は、
はじめは次のような些細なサインから
始まります。

1)座る時どちらかに足を流して座る
2)横になる時は身体を投げ出すように
 ドサッという感じ
3)太もものあたりが細くなってきた
4)本来くの字に曲がっている後ろ足が
 伸びている
5)背中が曲がっている
 (お尻の位置が下がって見えることも)
6)つまづきやふらつきが多くなる
7)足を擦って歩く、滑りやすい
8)階段が苦手になる
 (段差を踏み外しやすくなったり)
9)立つとき時間がかかり足が
 プルプル震えることも
 

中には見落としてしまいそうな
ささやかな行動もありますが、
これらは筋力が弱っているから起こる
老化現象なんですね。

大抵は、後ろ足から弱ってきます

というのは、犬は立っている時、
前足が7割、後ろ足が3割でバランスを
とっているため、

負荷がかかっていない後ろ足は、
自然と筋力が落ちてくるからです。

そしてあっという間に寝たきりになって
飲んだり食べたりが難しくなったり、
オムツになったりします。

年齢とともに筋力が衰えてくるのは
仕方ないこと。

ですが、早めに気づいてケアして
あげることで、寝たきりにならずに
済むことも少なくないんです。

★関連記事
〈犬が長生きする秘訣は?できるだけ一緒に過ごしたいから〉

老犬が歩けるようになるためにできること

①リハビリをしてあげる

マッサージを日課にしましょう

老犬が歩けるようになるためにマッサージ

不具合を早期発見するためにも、
歩けなくなってからではなく早い段階から
マッサージは日課にするのが理想ですね。

1)しっかり声をかけながら、
 ゆっくりと足の指を一本ずつ
 上下に動かしてほぐしていきます。

2)次に、足首を手で包み込みながら
 動かします。
 足を掴むようにして上下にさするのも
 OKです。

3)膝、足の付け根と、徐々に
 大きい関節を動かしていきます。

 この間、やさしく声をかけながら、
 ゆっくり無理のないように行うのが
 ポイントです。

4)犬がリラックスしているようなら、
 さらに、背中や首のマッサージも
 してあげましょう。

歩き方をチェックすると分かりますが
犬は人間と違って頭が前に出ているため、
首や肩の筋肉で頭を支えています。

まして、弱った後ろ足をかばって
歩いていれば、背中や首の筋肉は
とても凝っているんです。

マッサージすることで血行が
良くなるほか、固まった筋肉がほぐれ
関節が動かしやすくなりますし、

全身のチェックになる他、
寝ている時間が長い老犬にとっては
床ずれ防止にもなります。

室内を歩かせてみましょう

歩けなくなっても、トイレや散歩に
行きたいと吠えたり、横になったまま
走っているように足を動かす老犬も。

この時期が、このまま寝たきりになるか
自分で歩けるようになるかの分かれ目
なので、しっかりとしたケアが必要です。

このような時は、
‘介助用のハーネス’ などを利用して、
立ち上がりや歩行をサポートして
あげましょう。
老犬が歩けるようになるためにできること(ハーネス)
【↑こちらの歩行補助用ハーネスはわが家で購入したものの結局使わずじまいでした。噛む犬にしてしまうとこのような介助用品を使用するのにも支障が出てしまいます。

ハーネスでは介助が難しくなった時は、
車いすを使う、という方法も。

例えケガや高齢のため寝たきりのように
なっても、車いすに乗せて歩く姿勢を
とらせるだけで、

愛犬が自信を取り戻しまた歩けるように
なった、という話も少なくないんです。

愛情のこもったサポートがあれば
犬は本能で歩こうとしますから。

もう少し歩ける犬なら散歩を

老犬は、すぐに疲れたり
行きたがらなかったりするので、
散歩を控えてしまっていませんか?

衰えがちな後ろ足の筋肉を鍛えるために
散歩は効果的ですし、
歩行訓練ができるだけでなく、

血行が良くなって代謝が上がり
摂取した栄養を効率よく全身に
行きわたらせることができるので
とても有効なんです。

この場合も前述のような
‘介助用のハーネス’ はとても便利!

血行を良くすることは、認知症予防にも
なるので一石二鳥ですね。

また、外の空気に触れたり
日に当たったりすることが気分転換に
なり、心地よい疲れを呼ぶため、
ぐっすり眠れるようになるんです。

散歩っていいことだらけですね。

ただし、距離やスピードは老犬に合わせ、
決して無理をさせないようにしましょう。

 

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②環境(床)の見直し

フローリングの床は、どうしても
滑りやすく老犬が歩くのには
向いていません。

タイルカーペットやマットを敷くなど
して、歩きやすい環境を作って
あげましょう。

また、肉球が乾燥していたり、毛や爪が
伸びていたりすると滑ってしまいます。

毛や爪は短くし、肉球には犬用の
クリームを塗ってあげるなど、
足の裏のケアをしてあげましょう。

無添加で舐めても大丈夫なものが
出回っています。

③トイレのケア

トイレは自力でできる場合と
できない場合ではケアが違ってきます。

自力でできる場合

1)肛門あたりの毛は短くカット
 しておきます。

 こうすることで、お手入れが
 しやすくなり衛生面も整います。

2)次にオムツを着けます。

オムツを着けられないときは、
寝ている身体の下にトイレシートを
敷きます。
(お腹からお尻まで長めに敷くのがコツ)

自力でできない場合

この場合、肛門の周囲を圧迫したり
浣腸をすることで排便を促します。

状態によっては、管を入れて尿をとる
ことになるので、獣医師の指導を
受けましょう。

それと、寝たきりになると床ずれ
しやすくなってしまうので、
体勢をこまめに変えてあげるといいです。

あとは、こまめにシートを替えたり、
オムツを外す時間をつくる、
タオルで身体を拭いてあげるなどして、

愛犬の気分を少しでも明るくして
あげましょう。

④鍼灸を施す

意外かもしれませんが、東洋医学の一つ
‘鍼灸’ が効果を表す場合もあるんです。

副作用もほぼなく血流を改善し、
もし関節の痛みがあるなら
それを和らげる効果もあります。

一度獣医師に相談してみるといいですね!

⑤「歩きたい!」と思わせる

老犬が歩けるようになるために歩きたいと思わせる

‘病は気から’と言われるように、
散歩のとき会うお気に入りのワンコや

一緒に歩くワンコ仲間に会いたいがために
歩けるようになった、ということは
珍しいことではないんですね。

なんとかして、そのような気持ちが
強まるようにしてあげたいものです。

++++++++++

高齢犬が歩けるようになるために
大切なことは、筋力が低下して
いるのだから無理をさせてはいけない
いうことです。

高齢の愛犬が歩けるようになることは
とても素敵なことですが、結果に
こだわるあまり飼い主さんが
ひとりよがりになってはいけません。

目的は、飼い主さんの希望を叶えるため
ではありませんから。

老いていく愛犬が残された日々を
幸せに過ごすために、
歩けなくなるサインを見逃さないように
日頃よく観察していきましょう。

西日本新聞meに関連ニュースが載っていました!
〈寝たきりが回復することも?【きみとさいごまで】〉

あとがき

今は亡きわが家のほたるは、
私たち飼い主の不手際で噛む犬に
されてしまいました。

そのため、ほたるが寝たきりになっても、
実行不可能なことが多く、
満足な介護ができませんでした。

そして、立てなくなってから
わずか1ヶ月で旅立っていきました。

噛む犬になっていなかったら、
ほたるの命はもっと永らえて
いたかもしれません。

(ほたるが寝たきりになってから
 亡くなるまでの様子は、
 こちらの後半部分にあります)

‘後悔先に立たず’ です。

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