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老犬が触ると怒るようになった。改善の手立てはあるの?

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

老犬が触ると怒るようになった。改善の手立てはあるの?

ペットの老犬が、触ると怒るように
なったと悩んでいる人がいます。

当然、犬も歳をとるので食欲が減り、
寝てばかりになってきます。

介護のため老犬に触る機会が
増えていきますが、そのたびに犬が
怒ると介護しづらくて困りますよね。

深刻なのは、
噛み癖が出てきたときでしょう。

必要な介護ができなくなるので、
飼い主は罪悪感を持ってしまうかも
しれません。

(以前、わが家はこれでした。
満足な介護ができなかったので、
ほたるの寿命を 縮めたと思っています)

では、この状況をどのように
乗り越えればいいのでしょうか。

老犬が触ると怒るのは次のような
理由からです。

①認知症
②目や耳が悪くなっている
③体が痛い
④不満がある

この記事では、老犬が、触ると
怒るようになった理由を明らかにし、
改善の手立てや介護の工夫・心構え
についてお伝えします。

犬の介護に不安を持っている人は
参考にしてみてください。

ここから解説していきます。

老犬が触ると怒る理由

介護しようとしただけでウーっと唸る、
歯を見せるなどして怒る…。

犬のためを思って触ろうとしているだけ
なのに拒否されるとショックですよね。

でも、老犬にはそれなりの理由が
あるんです。

①認知症

犬にも認知症があるんです。

ひどくなると、飼い主の顔すら
分からなくなってしまうことも。

初期の認知症では、場所が分からなく
なったり、食べたかどうかを忘れたり
するようになってきます。

また、今までできていたことが
できなくなっていく不安や混乱から
夜泣きが増えるなど、
精神的にも不安定になっていきます。

人間でも同じですが、不安が強い
精神状態は怒りっぽさを伴います。

ですから、今までは平気だったことで
怒るようになってしまうというわけです。

また、認知機能が衰えてくると、
言葉の意味も分からなくなってくるので、

飼い主が声をかけながら近づいても、
何のために触られるのかが分かりにくく
なってきます。

分からないことが、ストレスと恐怖を
生み出すので怒りっぽくなって
しまいます。

②目や耳が悪くなっている

想像してみてください。

静かな暗闇の中ひとり立ちすくんでいる時、
よくわからない人影が、自分に手を
伸ばして触ろうとしてくることを。

きっと

「誰だ!近寄るな」

と警告しますよね。

それでも近づいてくるならどうしますか?

目や耳が悪くなっている老犬が、
唸って必死に警告することや
最悪噛んでしまうことは、
自然なことだと気づくでしょう。

③体が痛い

老犬は、病気やケガを
抱えていることがよくあります。

しかし犬は、
本能で痛みを隠す性質を持っているので、
飼い主が気づけないこともあるんです。

痛みを必死に我慢しているのに
患部を触られそうになったら、

「やめて!」

と怒りますよね。

④不満がある

ベッドが硬すぎる、排泄物で
体やペットシートが汚れている、
といったストレスが神経をとがらせて
いるのかもしれません。

若い頃とは違い、寒さ暑さに
耐えられなくなっているので、
少しでも快適に過ごせる環境を
作ってあげてください。

 

‘老犬が触ると怒る’を
改善するには?

①しっかり治療する

残念ながら、認知症の場合、
病気そのものの根治は難しいのが現状。

でも、それ以外の病気やケガで
怒りっぽくなっている時は、
しっかり治療することで
改善することがあります。

②年齢に合ったフードなのか
 見直す

歳をとるということは、
内臓も骨格も変わってくるということ。

若い頃と同じフードを与えていませんか?

消化吸収が悪くなった胃腸では、
お腹を壊しやすくなってしまいます。

体調不良からくるストレスを
溜めないよう、老犬用のフードを
与えましょう。

③ベッドの硬さは適切ですか?

筋肉が落ちて、
体重を支えきれなくなってきた体には、
柔らかめのベッドが必要かもしれません。

動物医療機関では、床ずれ予防に
体圧分散マットレスというものが
使われていますし、

最近は、体圧分散型の座布団や
クッションがたくさん出回っています。

老犬のベッドを変えただけで
よく眠れるようになり、
精神的に落ち着いてくることもあるので
試してみてください。

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老犬介護の工夫と心構え

①ゆっくり短い言葉で話しかける

人間もそうですが、犬が認知症の場合、
情報処理の量やスピードが落ちるので、
飼い主の話しかける言葉が
分からなくなっていきます。

こちらは声をかけてから触った
つもりでも、老犬からすれば
何か分からないままに触られると
感じているかもしれません。

意識して、ゆっくりと話しかけるように
しましょう。

②触る時はゆっくりと

犬は、老化しても
臭覚は比較的保たれるとされています。

触る時は、手の甲の臭いをかがせ、
安心させてからゆっくりと
触るようにしましょう。

③リラックスさせる

人間には、マッサージや音楽、
アロマセラピーと、リラックスの方法が
ありますね。

最近は、犬にも同じような効果が
あることが分かってきました。

マッサージさせてくれないことも
あると思うので、
その場合は臭覚や聴覚に働きかける
方法でリラックスさせましょう。

ただし、アロマを嗅がせる場合、
犬に使用してはいけない
エッセンシャルオイルや、

希釈濃度をしっかり調べてから
行うようにしなければなりません。

今回の記事のまとめです。

・老犬が触ると怒るのは、
 老犬ならではの理由がある

・改善の手立てとしては、
 必要な医療や介護をすると同時に、
 飼い主の介護の工夫や心構えも
 必要になる

いかがでしたか?
老犬をしつけ直そうとするのは
ナンセンス。

老化で変わっていくことも愛犬の自然な
姿と捉え、丸ごと受け止める飼い主で
ありたいものです。

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